グローバルコンピテンシー可視化研究プロジェクト、外国人のコンピテンシーの調査




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トライアルに協力してくれた、アジアからの学生さんたち

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ネクストエデュケーションシンクの捧さん
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すでに、ネットで回答した個人結果を確認しているところ
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NETの斉藤さんが、個別に詳しい説明を加えているところ
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日本語N2以上のレベルの学生さんたちに感想を書いてもらいました。漢字も含めしっかりした感想をいただきました。

アジアからの学生さんの協力によるコンピテンシー研究プロジェクト

グローバルコンピテンシー可視化研究プロジェクトの一つとして、NET(ネクストエデュケーションシンク)国際日本語研修協会(IJEC)とアークアカデミーとの協力のもと、海外から日本の来られ、日本語を学習している方のコンピテンシーも調査しています。日本人との比較研究には欠かせないデータになります。2回目となりますが、日本語を勉強してN2レベル以上の方を対象として、日本語の質問で行いました。さすがにN2レベルの学生だけあって、早い質問にも十分対応できました。中国、台湾、韓国、ミャンマー、ベトナムから来られた方々です。

適性検査を受けての感想
結果を配布して、結果の全体的なレクチャーと個別の波形に関して個人の質問に答えたあとに、本人から感想を書いていただきました。

  • 中国 結果をみて、ほぼそうだと思います。外向的ではないと思うがそうなりたいです。自分のことが深く分かったと思います。

 

  • 中国 慎重と優柔という適性が結構自分にあっていると思いました。
  • 中国 思い当たる部分が多いです。日本語の問題で、答えられない質問もあったので、すべて答えていればもっとあたると思います。問題を答え終わったとき、ちょっと心配でしたが、かなり当たっているので納得します。ありがとうございました。
  • 台湾 適性診断の結果では、積極性、自己信頼性、持久性が高いです。先生から言われた持久性の部分ではプレッシャーを受けているかもしれません。仕事に関しては自分のやりたいITとぴったりだそうです。日本語能力やコミュニケーション能力や専門能力に関してはちょっと心配ですが。
  • 韓国 検査の結果を見て、相当当たっていて驚きました。さらに、私も知らなかった性格、適性を知ることができて良かったと思う。
  • ミャンマー 大体当たっています。自分が思った通りの結果が出たのでびっくりしました。数年後、どのように変容するかが気になります。
  • ベトナム 大体あっているとおもいました。調査を受けるときの気分によって、結果が変わるかもしれません。アドバイス役に立ちました。

協力していただきました、アークアカデミー就職支援室の熊沢先生からもコメントをいただきました。
いままで多くの就職希望の学生に接してきましたが、みなが苦手としているのは、自己PRの部分です。日本式の就職活動をするまで、そこまで自身を表現する機会もなかったようで、母語でさえ表現しにくいようです。
結果、憧れや待遇だけで応募先を選んでいる方も少なくありませんでしたが、今後はこのコンピテンシー適正試験の結果を根拠に、単なる憧れで選んでいないか、本当に適職なのかを、本人とともに確認しながら、就職サポートを行っていきたいと思います。
なお、「営業向き」と自他ともに認めるタイプの学生も、今回の結果でそのような結果が出て、自信を持ったようです。ありがとうございました。

このように、目的とする「グローバルコンピテンシー」だけでなく、「自分自身に気づき、その活用による自己PR効果」や「就職希望先が自分にとって適職かどうかの確認」等に使えるとのことです。今後、収集データと、ネクストエデュケーションシンク(NET)の持つ、日本人300万人平均値とのデータ比較、日本人グローバル人財との比較、青年海外協力隊員データとの比較等、グローバルコンピテンシー可視化プロジェクトを進めていきます。
なお実施の様子はアークアカデミーのFBでも紹介されています。
(斉藤宏)