国際協力への第一歩 ~青年海外協力隊員からのアフリカレポート17~



denki
電気修理のスタッフと一緒に私の家に行き、修理してくれました。流石にプロ!仕事は早かったです。モザンビーククオリティ、なめてました。
okonomiyaki
週末にいつもお世話になっている同僚たちにお好み焼きを作り一緒に食べました!評判は良かったです。また日本食をごちそうしたいです
konposuto
私たちの活動の一つであるコンポスト。同僚たちが私たちの活動を理解し、サポートしてくれています。本当に感謝です。

ボンディーア!(おはようございます!)青年海外協力隊員の関朱美です。今回はここ1週間で起きたことをお話します。

電気が・・・電気が・・・

自分の家が与えられ住み始めて約5カ月。今まで、水が出ないとか時々、停電するとかはありますが、そこまで大きな問題はありませんでした。しかし、とうとう問題が起きました。2年間も住んでいて、モザンビークとなれば何かしら起きるだろうとは思っていましたが、いざ起こるとなるとショックですね。何が起きたかと言うとなんと、家の電気が全く使えない!!初めは停電かな?と思ったのですが周りの家は電気がついている。次に思ったのが、モザンビークの電気はクレジット式で前払いして払った分の電気が使えるのですが、そのクレジットがなくなったのかな?ということ。しかし表示を見てみると電気が残っている。そしてその時、ブレーカーを見てみるとブレーカーが下がっている!これだー!と思ってブレーカーのレバーを挙げて電気が戻ったと思ったら、すごい音がしてすぐにブレーカー下がってしまう。またブレーカーを挙げたら今度は玄関の電気から火花が出て下がってしまう。これはまずい・・と焦り早速、私たちの生活の面倒を担当してくれている職場のスタッフに状況を話し、電気を担当している職場のスタッフを家に連れて行き、見てもらいました。するとやはり玄関の電気の電気線に問題があり、その日はそれを取り外したら直って夜には使えるようになりました。しかし、その日から2日後、仕事から家に帰ると電気がまたつかなくなっている・・・ということでまた電気を見てもらうことになりました。電気が止まってしまったため、冷凍保存をしていた食材も溶けはじめたので、私は冷凍庫の食材を使いきるキャンペーンを密かに実施しました。こんな感じで電気の大切さを実感する日々を送っています。

「AKEMIはここにいるべきだ!」

私の配属先では3Rプロジェクトを実施していて、このプロジェクトに関係している部署のスタッフたちと2週間に1度プログレスミーティングというものを行っています。いつもは聞いているだけでしたが今週は、私が自分たちの部署の報告を行うことになり、原稿を同僚が書いてくれて私が読むことになりました。しかし、いざ私たちの部署の発表になり私が読み始めると周りから文句を言う人が出てきました。「なんでAKEMIに話させているんだ?」と。私がポルトガル語をまだ上手く話せないから他のスタッフに話させればいいのに、なぜできない私に話させているかということを1人が言い始めたら周りも言い始めたのです。結局、私のめんどうを見てくれているスタッフや部署の同僚たちがみんなをなだめて最後まで私が読むことになりましたが、読み終わってからも悔しくて、怒りも込み上げてきました。そこでミーティングの最後に司会をしているスタッフから許可をもらい立ち上がって言いました。 「私は意見があります。誰が私のポルトガル語に文句を言った?私は、ポルトガル語を上手く話せない。じゃあ、あなたたちは日本語を話せるのか?話せないよね?なら私のことを文句言えないよね?私はあなたたちが好きです。でももし私の文句を言うのなら、私は日本に帰らなければいけない。」 もちろん、ポルトガル語で発言をしました。この半年の間、私は職場で毎日、笑顔で過ごしていて、本気で怒ったことはなかったと思います。しかし今回は違いました。私はポルトガル語を勉強しに来ているのではなく、環境教育をしに来ています。ポルトガル語の能力だけを見るのなら現地の若者でも雇えばいい。それを考えると私へのこの対応は目に余るものがありました。もちろん話せなくて相手にしてくれない人も今までもいましたが、今回は同僚が私に話をさせてくれる機会を与えてくれて、そこに文句を言うのも許せなかったのだと思います。 この発言をしたときも何を言っているか分からないという人もいました。それでもポルトガル語を英語に通訳するスタッフがいるのですが私の意図をくみ取り、助けてくれました。そして私が発言し終わった後はみんなから「AKEMIは帰る必要はない、あなたはここにいるべきだ!」と一斉に止めにかかってくれました。そして文句を言っていたスタッフがミーティング後に「私のこと怒っている?」「AKEMIは怒る必要はないよ。」と握手を求めてきてくれて私の気持ちを理解してくれていたようでした。

発言する勇気、ぶつかる勇気

今回、この会議で私がみんなに向かって発言したことは自分にとっても、周りのスタッフにとっても大きなできことだったと思います。私がこんな発言をするとは思っていたようで、この発言をしたときにその場にいたスタッフたちは焦っていました。我慢をして発言を控えようとすればできました。だけど、この発言をしなかったら今後も私を見下し、このような機会を奪い続ける人もいたと思います。しかし半年が経ち、私がさらに職場の同僚たちと一緒に内容のある仕事をするとしたら、悪いことは悪いって言う、そしてしっかりとぶつかっていきたいと思いました。意見を言うことは母国語でなければ尚更、勇気がいります。だけど言わないで悔しさや怒りを自分の心にしまってしまうのは海外で、そして2年間だけしかない活動ではもったいないと思います。もちろん自分のわがままとか感情だけで言うのは良くないですが、ただ正義とは何かって考えた時に悪いものは悪いって言うことは大切です。きっとこの発言は半年過ぎた今だからこそ言えたのだと思います。この半年で同僚とも信頼関係が築けてきたことや活動の方向性が職場の中でも定まり私が職場の一員となってきたことが私が発言をしたことにみんなが向き合ってくれると少しばかりの自信が心にありました。結果、みんなとぶつかったことでみんなが私を必要としてくれいること、みんなも私と仕事をしたいと思ってくれていることも分かり、更なる信頼関係が築けそうです。こんな私を受け入れてくれている同僚、職場のスタッフの方々に感謝をしてさらに活動、頑張っていきたいと思いました。

Até logo!(またね!)

関朱美