国際協力への第一歩 ~青年海外協力隊員からのアフリカレポート21~



youchien2
幼稚園に訪問したときに環境についての紙芝居を実施しました。子供たちの反応も良くて、そしてかわいかったです!
kamishibai
紙芝居はオリジナルキャラクター、ストーリーを考えて作成しました。また新しい紙芝居を作っていきたいです。
kaigi2
会議での発表の様子です。以前よりもよくなった私のポルトガ語に、局長がびっくりしていました。(笑)

ボンディーア!(おはようございます!)青年海外協力隊員の関朱美です。前回のレポートから少々、空いてしまい申し訳ございません。この1,2カ月活動に少しずつ変化がありました!ということで、今回は最近の活動についてお伝えしてきます。

配属先以外の団体との協力
前回のレポートにも書かせていただきましたが、配属先のマプト市役所は環境教育をやっていきたい!とずーっと訴えていてもなかなか動いてくれませんでした。そんな時に、在モザンビーク日本大使館の方が衛生関係の団体の方へ私を紹介してくださり、一度お会いして、環境教育を行っていきたいと伝えたところ、そこの団体と今後一緒に環境・衛生教育をしていくことになりました。

日本でも同じかと思いますが、自分が働いている団体や企業がやりたいことをやらせてくれない、できない、というのであれば外へ自分から飛び出していくことが大切なんじゃないかなと思います。人は安定を求めたり、余計なエネルギーを使わないために中にいることを選んでしまうかもしれませんが、何かを得るためには行動しなきゃいけないんですよね。まだ始まった段階ですが、拙いポルトガル語の私に対して、私のやりたいことを真剣に聞いて、アイディアを活かそうとしてくれて、友好的にしてくださる素敵な方々と一緒に仕事ができるはとても楽しいなぁと実感しています。今後も協力してくれる方々との関係は大切にして活動を充実させていきたいです!

コンポストプロジェクトの新たな一歩
2週間に1度行われる、進捗ミーティングで同期隊員と始めたコンポストプロジェクトについて毎回、報告をさせていただいているのですが、今回は次の段階に進むべくコンポストの普及について相談させていただきました。住民に対して行うのはまだまだ難しく継続的にできる保証がないため、住民のモデルにならなければいけない市役所からコンポスト普及させていきたいと話しました。すると他の部署も関係してくるので、局長や部長との会議でまた発表してほしいとのことで、今後の普及について会議で発表させていただきました。

その部長会議では公園を管理している部署や墓地を管理している部署のスタッフがぜひ協力していきたいとのことでコンポスト普及についての話が進み始めました。ただ、私たちが行っている高倉式コンポストの方法ではないほうが良かったり、それぞれの部署で完成したコンポストの運搬の流れなど問題もあり、計画していくにあたり課題がたくさんですがいよいよコンポストの普及が少しずつ形になっていきそうです。

部署内での変化
最近、部署でもほんの少しですが住民啓発室としての活動が動いていくようになりました。まず一つは、同僚たちとずっと行きたかった幼稚園へ訪問して環境教育をしてきました。初めは私に全部任せるとか言っていたのに、なんだかんだ同僚たちが、自分たちでしっかり子供たちとコミュニケーションをとって環境教育を行ってくれて、彼らにとっても今後の環境教育の第一歩になりました。私は2年しかいないので、その後は彼らが実践していかなくてはなりません。今回のように少しづつ彼らに環境教育を行う自信をつけていきたいです。

2つ目に同じ配属先にいる同期との仕事の効率化です。お互いタイプが違い、私は話すのは好きでコミュニケーションをとっていくほうかと思うのですが、同期はあまり話さず、コミュニケーションをしていくと私が9割話すくらい。いつも、文句を言わずによく私の話を聞いてくれています。(笑)その状況は活動でも同じで、同じ職場にいても報告や相談がなくお互いの活動が不透明なことがありました。

そこで私が日本で働いていた時の日々の業務や後輩指導をしていたことを思い出して、週報をお互いに提出する案を出しました。週報を作成、提出することで自分でも活動の内容を整理ができて、お互いの活動の透明化、そして活動の分担、効率化が図れます。協力隊として来ていて、同じ配属先に日本人がいることはメリットがある一方、デメリットもたくさんあります。そのデメリットをできる限りメリットに変えて、メリットを多くしていくことが大切なのかなと思っています。これは、10カ月経ったから今だからこそ言えることなのかもしれません。今後も悩むことがあるかもしれません、お互いぶつかることもあるかもしれませんが頑張っていきたいと思います。

Ate logo! (またね!)

関朱美