国際協力への第一歩 ~青年海外協力隊員からのアフリカレポート25~



tegami
悩んだときには友人からの手紙を読んだり、励まされる音楽を聞いて頑張ろうと思えます。
saccer
息抜きに家の近くのスタジアムへサッカーを見に行きました。観客は少なく、日本と比べると上手くはないですが楽しかったです。
seisou
インターンとして職場に来ている学生たちと清掃活動に行ってきました。環境に対して熱心で、私とたくさん話してくれる彼らに元気をもらってます。

協力隊員に求められること
モザンビークでの活動が1年きって、これから本格的にどんなことを行わなければいけないか、どんなことを残していかなければいけないかと思っていた矢先のこと、身近にいて信頼をしていた同僚に「環境クラブをするのにJICAにお願いして子供たちにTシャツを買ってくれないか。AKEMIはここにいて何もしてくれないね。」と言われました。

信頼して、一緒に仕事をしてきた同僚だったため、私がお金やモノのためにいると思われていたのではないかというショックと、自分が活動をしてきたことはそこまで評価されていないのではないか、現地の人々のためになっていないのではないかという不安、私自身、疲れやストレス等が溜まっていたのかもしれませんがその一言にはかなりのショックを受けました。

私が環境教育を積極的に行っているのは外部団体や他の隊員の学校などで、職場では単発的に行っていることもあり同僚はそこまで私の活動を見ていないということも考えられますが、彼らは環境教育を自分たちではなくて、私に全て任せようとしていることは分かっていました。

しかし、私がいろんな提案をして、システムを良い方法に変えようとしているのは知っているはずなのに、結局は期待してくれることは、お金やモノなのかと思うと寂しくなりました。

協力隊員が求められていることって何だろう、ここモザンビーク、マプト市役所での自分の存在価値はあるのかと改めて考えてしまいました。

先輩隊員、専門家からのアドバイス、分かってくれるモザンビーク人
現地の人々が協力隊員に求めることは、お金やモノであるということは「協力隊あるある」で、先輩隊員に相談したところ、やはりそんなことは日常茶飯事みたいです。「そもそも協力隊にお金を求めているのではなくJICAに求めていて、そこに所属している私たち隊員が頼みやすいから頼んでいるだけで、いちいち気にしちゃだめだよ~」ってアドバイスを受け、私がそこまで落ち込むことじゃないんだな、考えすぎてるなと前向きになりました。

また専門家の方に、職場の仕組みを変えたいこと、現状の問題を話したところ、「専門家やJICAのプロジェクトでさえも何年もかけて仕組みを変えているのに、協力隊の2年で仕組みを変えるなんて難しいよ~!」って言われて、自分が活動に焦りすぎていることに気が付きました。

散々、学生の時から国際協力の勉強をしてきて、「押し付けて」はよくない、結果は数年やそこらでは出ないということを分かっていて、私は絶対そんなことしない!って思っていたのに、残り半分という期間に囚われて、自分の都合で焦ってしまっていたなぁと反省しました。そんなことを考えながらも、私のやりたいことを分かってくれて、話を聞いてくれるモザンビークの人もいて、結局はモザンビークの人にも助けられていて、頑張ろうって思えています。

闘うことをあきらめない
焦りすぎるのも良くないですが、ここでショックを受けたからといって現状のままにしてはいけない、何もしないままそれで終わらせるわけではいけないと思っています。どうしても焦って1から10のことをいきなり求めたりしていることを、1から2でもすすめればと思って、小さなことから行動を起こしていこと思います。

残り1年、できることは少ないかもしれませんし、この1年で結果なんてでないかもしれません。環境教育は結果が目に見えるまで10年かかると言われています。新規で来ているなら尚更、思う通りいかないことの方が多いです。今、結果は出なくても自分が帰国してからでも、「あの生意気な日本の女の子がこんなこと言ってたな~。こういうことだったのか~。」って気づいてくれればいいんですよね。あきらめず、モザンビークの人々に伝えていきたいです。

日本からのAIR MAIL
最近、JICAモザンビークの事務所に行く予定があり、自分のロッカーを見てみると日本の尊敬する友人からAIR MAILが届いていました。(協力隊では基本的に現地のJICA事務所にそれぞれ一人ずつ、小さなロッカーがあって、そこにJICAのスタッフが受け取ってくれた自分宛の郵便やJICAからの資料を入れてくれます。)

日本で私を待っていてくれていること、活動の結果とかじゃなくて私が無事にいてくれることを願ってくれていることが書かれていて、ここ最近悩んで落ち込んでいましたが、手紙を読んで少し気持ちが楽になって、元気が出ました。このタイミングにくれることにびっくりしつつ、本当に素晴らしい友人がいること嬉しく、誇りに思った出来事でした。手紙、届いたよ!本当にありがとう!

Ate logo! (またね!)

関朱美