拓殖大学国際開発教育センター創設10年記念

国際開発教育センター創設10年 400名の修了生の輪が、社会への大きなインパクトに

実行委員会より本日の進め方の発表
実行委員会より本日の進め方の発表
発表者を中心にグループで話を聞く
発表者を中心にグループで話を聞く
他のグループとメンバーを交換して問題の共有
他のグループとメンバーを交換して問題の共有
総長も加わりセレモニー
総長も加わりセレモニー

2013年、創設10年を迎えた、国際開発教育センター(IDEC)ではセンター主催の国際開発教育ファシリテーター養成コースの受講生も400名をこえました。 修了後もネットワークの輪が定着しこの日は、各所で活躍している歴代のOBが50名ほど集まり、セミナーとセレモニーが開かれました。 セミナーでは、様々な環境の中で、抱えている問題を発表してもらい、自分が気になった問題を抱えているメンバーを中心にグループを作り、その話しをよく聞くと共に、みんなで、コミュニケーションをとりながら、発表者自身が解決策を模索するという設定で進められました。 たとえば、青年海外協力隊に参加し、開発現場での経験を体験し、現在開発組織で働いている方から、核心に近づけば近づくほど日本の国際協力は本当に役立っているのか考えてしまうというジレンマに陥っているとの発表がありました。 一例をあげると、子供たちの水運び労働をなくし、学校に通ってもらうために、井戸を掘る援助をしたのに、子供たちは結局学校には通えなかったそうです。それは、井戸ができると、その村の有力者が水を汲むのにお金を取るようになり、結局お金を払うために他の労働をせざるを得なかったそうです。 子供たちにとって、開発が幸せにつながったのか考えてしまうのでしょう。 グループでの意見は、開発問題解決は、援助は井戸だけを考えるのではなく、回りの環境問題、衛生問題、教育問題、管理維持問題、自治問題などすべてを関連させて考えなければ幸せにはつながらないということを話しあいました。 セレモニーでは、国際開発教育センター初代センター長の渡辺利夫総長による講義も行われ、これにより自分の位置、所属を垂直、水平に考えてみることの重要性に気づきました。 最後には、様々な場所で活躍する、OB同士での歓談となり、改めてファシリテーターコースが社会への大きなインパクトを与えていることにも気づきました。