ベトナム人財を雇用したいと考えている多くの日本の経営者の方は、ベトナム人財の適性を以下のように理解されているのではないかと思います。しかし、ほんとにそれだけで良いのでしょうか?人財は会社の宝です。それだけに、数値化で可視化し客観的に評価する必要があるのではないでしょうか。
真面目で勤勉
向上心があり、自分を高めようと努力しています。
とても教育熱心ですが、一方でしつけやモラルには甘い、というよりそれがベトナムで普通なのです。
日本と同じぐらい、親は子供の教育には力を入れていて、小さいころから塾に行かせます。英語やほかの語学、数学など様々な塾に行かせます。その時、バイクに乗せて親が送り迎えします。塾の前は終わる時間になるとバイクが混雑して歩けないほどになります。
一方で、グローバルなマナーなどは、親たちも、持ち合わせていないため、お粗末です。スーパーの食事コーナーなどでは、ごみは床に投げ捨てで、テーブルの上も片付けません。レストランなどは、テーブルの下にゴミ箱を置いているところも多いです。子供たちも、それを見て育っています。並んで、順番を待つこともしつけていません。平気で順番を抜いてきます。悪気があるのではなくそれが当たり前だと思っています。
手先が器用
手先はとても器用です。部屋のエアコンが壊れた時に、プラスチックカバーを器用に分解したうえで、配線を、ニッパーなど工具を使わずに配線ビニールコードを歯でむいて、よじってつなげる等お手のもので、半田ごてを使わないでも、ドライバーだけでエアコンを分解して直していました。
街中には、鍵のコピーを作る、鍵屋さんの屋台というより台があり、バッテリーで古い「合鍵複製機」を回し、きれいにコピーを作ります。縫製もうまいです。ミシンだけで街中で衣服の直しを目の前でやってくれます。
もちろん、ローテクだけでなくハイテクのインターネットなどの、ITにも強いです。街中はそこら中に、無法状態で光ケーブルが張り巡らされていて、その接続なども、つながらなくなり電話をするとバイクの後ろに、折り畳みの脚立を積んですぐに駆け付け、電信柱に上り、光ケーブルのポータブル導通チェック機器を持ってきて、切断箇所などすぐに探し出し、つなげます。ただ、技術は粗削りに見えます。
家族思いと定着率の関係
ふるさとでは日本の昭和のように、大家族で暮らしていることもあり、家族のつながりが最も重要なのです。この家族思いの気持はほんとに強いです。いわゆる、「家族主義」です。
旧正月などは、ほとんどの人ががふるさとに帰って一緒に過ごします。女性の日というのがありますが、町中に仮設のお花屋さんがにわかでできて、お母さんにお花をあげます。
自営の会社やお店も家族で運営します。家族がみんなで助け合って運営します。家族によるコネのような扱いも普通です。バイクにも家族全員で乗ります。どう見ても危ないのですが4人ぐらい乗っています。
家族の絆がとても強いため、会社の場所が家族から離れて働くことになると、家族を選び、会社を辞めてしまうこともあります。家族の意向で会社を替えることも普通にあります。日本のように、「会社と社員」という位置づけでは説明できません。「会社」と「社員と家族」という位置づけがしっくりきます。当然家族会社は多く、家族や血縁関係をコネで優遇します。
女性が中心的で主導権を握る場合が多い
家族の中では女性の力は強いです。男性は、ぶらぶらしている人がおおいのですが、女性はとてもよく働きます。
送り出し機関で、3年間日本などで働く人にも、家族持ちのお母さん女性が結構います。旦那様より、年齢も低く、語学の覚えもいいからです。子供はお祖母ちゃんが見ているようです。3年日本で働いて、帰ってきて家族の家を建てるというのが夢です。メンタルはとても強いと思います。ハノイの空港で、母親の日本への出発、3年の別れの現場を見ましたが、旦那、お祖母ちゃんちゃん、小さな子供が見送りに来ていましたが、泣くようなこともありませんでした。ケロッとしていてむしろ使命感に燃えている感じでした。家族の代表というイメージです。
会社でも、女性管理職は日本より全然多いです。そして、女性はとても厳しいです。
今が一番大事で、いわゆる現実主義です
あまり先のことを考えることはせず、今が大事という感覚がとても強いように感じます。ビアホイという飲み屋で飲み会はとても盛んです。現在こそコロナで飲み屋が閉められ、密集はいけないということで、集まってはいませんが、コロナの前は、毎夜、飲み屋での飲み会が盛んでした。飲み屋は、日本のビアガーデンのような半屋外的なものが多いのですが、集まると、男女とも大きな声で騒ぎながら、夜中まで楽しく飲みます、交通手段はほとんどがバイク、当然、家に帰るときは、乗ってきたバイクでかえって行くのですが、酔っ払い運転になるので、大丈夫なのかと心配になります。その日暮らしのように、その日が楽しく過ごせればよいのだと思います。懐かしい昭和の日本のおじさんたちのような感じです。まるでバブルに浮かれた日本の昔を思い出します。
会社を辞める場合も、給料日までは黙って努めます。給料をもらうと、その翌日「辞めます」と突然メールが入るような感じです。前もって辞める予定を言うと、給料も期間分払われない場合があるからのようです。お金を現実的に手に入れることがまず優先なのです。
計画性はほとんどかんじられません
当然、計画性は感じられません。意見はみんな言うのですが、準備はしません。ほんとになんでも準備はギリギリです。それでも、なぜか間に合わせてしまいますが、日本のように、綿密な準備をしているわけではないので、ボロが出ます。意見はたくさんいうので、計画してしっかり準備をしたら良いと思うのですが、驚くほど計画性に関してはありません。行事が決まっても、実際の段取りは最悪、前の日になって決まります。ベトナム語がわからない日本人は、それを注意していなければなりません。
当然時間にはルーズです。予定が実際ではないので、時間にはルーズです。それの特徴への対応だと思いますが、ベトナムの会社では指紋認証で、タイムカード替わりに運用しているところが多いです。それで、時間に遅れると、給料を減らされます。しかし、タイムカードの出勤と退勤の間はチェックがないので、チェックさえしてしまえば間はルーズな時間が続いていると考えた方がいいです。
プライドは高く、自分の失敗は認めないことが多い
ベトナム人はプライドが高いです。よく言われるように、世界で唯一アメリカにベトナム戦争で勝っている国ですから、自尊心はとても高いです。それだけに、人前で怒ったりすることは避けねばなりません。日本の古い教育法で、連帯責任とか、見せしめにして怒る方法は絶対やめた方が良いです。プライドが高い人間にとっては、ネガティブな感情をもたれ、最悪、会社を辞めてしまうこともおこります。信頼しあえる人間関係を築きながら、間違ったことをしたときは、個別にしっかりと説明するのが得策です。信頼関係があれば理解してくれます。
また、上司と日本語でのやり取りになるときに、自分の日本語レベルで理解してもらえないとなると、プライドが高いだけに、間違ったな日本語を避けるのか黙ってしまったりすることもあります。これも、しっかりと信頼関係が作れていれば避けられるはずです。これは、よほど聞かないと報告しないということにもかかわっています。日本的には「報連相」をしっかりしろといいますが、実は秘密主義というよりも、うまく報告できないので黙っているのではないかとも考えられます。なぜなら、ベトナム人同士では、とてもおしゃべりだからです。ベトナム語ではうるさいぐらいしゃべっています。ビアホイにいったらすぐ理解できます。
日本語レベルの問題で指示を理解できないで、仕事を間違ってしまった場合も、プライドが高いため、自分の失敗は認めないこともあります。指示に関しては、何度も確認しておく必要があります。
アニメ、サブカルチャーが好きな人が多いです
アニメ、サブカルチャーは大好きな人が多いです。本屋にも日本の漫画「名探偵コナン」や「クレヨンしんちゃん」や「セーラームーン」や「ポケモン」や「ワンピース」等がシリーズで置いてあります。吹き出しにびっしりベトナム語で翻訳してあり、値段も高くはありません、TVでは日本のアニメ、ドラエモンなどがが放映されています。アニメの時間は子供たちはテレビから目を離しません。ベトナム人の日本語の教師や実習生などは、アニメが好きで日本語を学び始めたという動機にもなっているようです。
アニメは日本の家庭の様子や、生活の様子、学校の様子などが一目でイメージとして理解できたりするところで日本の文化に興味を持つのだと思います。最近はコスプレも流行っているようで、もようしなどがあると、たくさんの人が集まるようです。アニメ好きの人など、日本に関してとても良い印象を持っています。
アニメ好きの心理は「現実逃避」というのがよく言われることですが、一人の時間が好きで、現実よりも趣味の世界にのめりこむ集中力もあり、情報収集能力は高くIT、PCスキルがあり好奇心は旺盛です。日本ではオタクといわれますが、その心理や行動がはまる仕事においては力を発揮できる人財でもあります。
ベトナム人がみなこのような適性を持っていると勘違いしてはいけません。
これらが、ベトナム人によくみられる適性になりますが、ご存じのように、それがすべてのベトナム人に通じるわけではありません。人間は、似た人はいますが、全く同じ人はいません。どこか少し違うのです。それを、見抜くのはとても困難です。NET*ASK™においては、その違いを導き出すため、数値化して可視化します。それぞれの適性を10段階に数値化して評価していますので、細かく比較ができます。NET*ASK™適性検査では16種の適性を見抜きます。これだけの適性を見抜ける検査は他にはなかなかありません。
すでに、300万人以上のビッグデータから、モチベーションの高い人財のパターンを知ることができます。企業が求める人財の「適材適所」をパターンで判断できます。今回、例えば営業が必要なのか、オペレーターが必要なのか、開発人財が必要なのかによっても、選ぶ人財は違ってくるはずです。人事の主観的な目で選んだ人財は、客観性がありません。適性検査を使うことは、客観性なのです。細かい数値化で判断できるため、ピンポイントで、適材適所の人材を選び続けることができます。その、効果は経営に長く大きなプラスをもたらします。適性検査を採用した場合の「費用対効果」を考えてください。無料トライアルもご相談ください。
自分の会社にとってのハイパフォーマーがわかる
データを重ねれば、自分の会社で業績を上げている人財のパターンがわかります。単発の適性検査だけでなく、コントロールパネルを事業所で操作することで、データの履歴を管理、が可視化されますので、データを重ねることで、似通ったパターンの人財を探すことができます。採用の時に、ハイパフォーマーを意識することで、輝く人財を探し当てることができます。また、すでに社員の人たちも、グルーピングの時に活用できます。ハイパフォーマーをグループリーダーとして配置することで、そのグループ全体のパフォーマンスをあげることも可能です。
ストレスチェックにも効果があります
ストレスの変化がわかるので、社員のケアーができます。毎年、適性検査を続けることで、ストレスに関しての変化が可視化されます。2015年の改正労働安全衛生法において、職業性ストレスチェックが事業者には義務付けられています。可視化により、ストレスが上昇した場合などメンタルヘルスの不調を予測することができ、産業医による面談などの対策を施すことができます。それだけでなく、フィードバックされた数値を見て、労働者自分自身がセルフケアにより、働き方など考えることもできます。