ハノイでの2020年6月21日の日食の観測をしてみました
ハノイでは金環日食の71%までの部分日食で、ベトナム現地時間13:16〜16:18までの約3時間観測され、14:55がピークでした。
ハノイは観測にはもってこいの晴天でしたが、日本より2時間前の時差で、時間が昼の時間帯で 太陽高度が高く、カメラもほとんど真上に向ける必要があり、位置決めも難しく、準備をしていても暑くてたまらない状態でした。また、ベトナムでは、この時間は暑いので、だれも表に出てこず、公園にはほとんど人がいませんでした。
興味を示すベトナム人はいませんでした
観測していても、日食という情報に興味を示している人はあまりいないと思いました。 特に6月21日はベトナムではマイナーな父の日で(女性の日3月8日や母の日5月13日は盛り上がるのですが、父の日はほとんど盛り上がらない。) 特に、何かあるという日ではありませんでした。
それでも、せっかくハノイにいるので、観測してみようと、公園で3時間ほどいました。空は真っ青で晴れ渡り、気温は38度はありました。
待っている間は、木陰にいないと熱中症になりそうな暑さで、ベトナムの人は、この暑い時間はもともと外に出てこないのですが、3時半ぐらいになると、公園の木陰のエリアを掃除をはじめ、バトミントンのネットを張って準備を始めていました。エクササイズとか、バトミントンとかほんとに好きで、家族で楽しみます。日蝕より運動のほうが興味があるようでした。
観測はうまくいきましたが、ハノイは真夏で暑かったです
あとで、家に帰って腕とか見たら、赤くなっていて日焼けがすごいことに気づきました。ハノイはもう真夏です。ただ、さすがに、70%かける頃には、少し涼しくなった感じがしました。
皆既日食と金環食の違いはなぜ起こる
さて、太陽を完全に覆い隠す皆既日食とリングのように見える金環食の違いはどうして起こるのかというと、地球と月の位置によります。月は地球の周りを単純に楕円軌道で周っているわけでなく、太陽の引力影響も受けるため、軌道が複雑に変化します。最も遠いときと、近いときでは8.85%も違うのです。そこで、太陽を月が隠すときに、見かけ上太陽より月が大きければ皆既日食、太陽より月が小さくなれば金環日食になります。ハノイは金環食の部分日食の場所でした。
ベトナムでのデータは以下のようになります。
ホーチミン 13:37 15:05(47.6%) 16:18
ハノイ 13:16 14:55(77.1%) 16:18