コロナ下だってできる、アクティブラーニングのヒント、ベトナム現地日本語センターと日本を結んだリモート授業

ベトナムでのコロナの現状は

世界中で、新型コロナが広がる中で、ベトナムも例外ではありません。3月12日でロイターがまとめた資料では感染者2535人、死者35人で、欧米に比べれば極めて少ない人数です。人口100万人あたりにしても日本が61.3人に対して、ベトナムは0.6人という圧倒的な低さです。(3月12日ジョンズ・ホプキンス大学データより)

ベトナム人も日本人と同じように、マスクをつける習慣が、日常のバイク移動で、汚い空気を吸わないために、もともあることと、感染者が出ると、中国ほどではないのですが、あっという間に、その建物周辺を公安がロックダウンして、広がらない対策をしているのからです。

また、日本のアプリ(ココア)と違って、感染者との接近や、位置情報も見ることができるアプリを国民がインストールしているため、どこに感染者がいるのか視覚的にわかるため、ベトナム現地を歩いていても、このエリアには近づかないようにしようとして、日本に比べたら、はるかに感染に対しての怖さはすくないです。

吉本興業「フランポネ」さんたちと「ウィルテック(willtec)ベトナム」との交流アクテビティができたわけ

そんな状況でも、日本で働きたいベトナム人は多く、現地で、リモートを含め日本語学習を深めています。今回は、ハノイにある「ウィルテック(willtec)ベトナム」という会社の日本語センターにおいて、吉本興業国際部に属する、フランポネさんたちの漫才アクテビティを頼んでみました。「ウィルテック(willtec)」は現地でも優秀な生徒を集めているハノイ工科大学の学生中心に日本語を指導し、「エンジニア」として日本に送り込む会社です。

一方、「フランポネ」さんたちは、吉本興業国際部に所属しており日本で唯一フランス語で漫才ができるコンビです。
フランポネ(Franponais)とはフランス語のフランセと日本語のジャポネを組み合わせた造語です。
フランス語圏(フランス、ベルギー、スイス、フランス領海外県、アフリカ)での漫才普及を目指して活動してます。スイス人との国際夫婦漫才コンビのフランポネさんです。しかし、コロナ架においての日本緊急事態宣言でのエンタメ関連は、日本での営業は厳しく、必死に新しい営業として発信を続けていました。

ウィルテック(wiltec)日本語センター側にとっても、波状的にリモート学習が続く学習環境のなかで、新しいアプローチとして、自ら能動的に学習活動に参加するアクティブラーニングの手法は学習効果を上げるため、ここで試してみることになりました。費用的なものは、ボランティアベースで、のちに、JICAなどの基金を利用できればということで話がまとまりました。

漫才で覚える日本語

(ここからは現地で実際に指導した日本語教師からの評価です。)

簡単に説明すると、学生が二人一組になり、漫才ネタを考え全員の前で披露するという流れです。もともと与えられた教材ではなく、自分たちで能動的に考え、発表する「アクティブラーニング」で、生きた日本語を理解していくという全く新しい試みです。

 

まずは二人一組になりネタ作り(とても楽しそうで積極的に参加していました)

 

発表はこんな感じ(結構上手でした)

最後にアクテビティ―に参加した感想をいってもらう

従来の日本語学校は、教科書に出ているイラストを見て、その文例を覚えて会話練習をするという。いわゆる受動的な従来型学習で、創造的な内容はほとんどありません。そのため、日本語の基本的な受け答えはできても、それを発展させることはできなかったのです。

ベトナム人学生は文法や難しい言葉を覚えるのが得意です。
ベトナム人はたくさんのテキストを勉強すること、資格(JLPT)を取ることが話せるようになると思っています。
何ができるか(can-doに興味が低い)は気にしません。
ですから授業は教師が話す人、学生は聞く人という状況が多いです。
覚えた言葉や文型を使って意味のある会話をすることが苦手です。例をみての変形練習は得意ですが 自分の言葉で談話を作るのが苦手です。自分の言葉で自分の伝えたいことを話せるようになることで 日本語を楽しく自ら学べるようになるのではないかと思い 今回「漫才で覚える日本語」を企画しました。

当センターの学生は日本語専科ではありません。日本で働くことを希望しているエンジニアです。週4回 2時間半/回 日本語を勉強し現在初級後半~JLPTN4レベル
講義内容はかなり彼らには難しいものでした。特に話すスピード、語彙は難解でした。しかし 講演の先生がたの熱心な様子から 一生懸命理解しようと頭をフル回転させているようでした。

自分たちでチーム名を決めたり ネタを作ったりは難しいと言いながらも楽しそうに相談をしていました。(現地語のほうが多かったですが)

テキストでイラストをみてロールプレーを考えいるときとは、全く真剣さが違いました。
緊張しながらもみんなとても上手に面白いネタを発表していました。やり切った感が見受けられました。
(ネタ:「雨⇔飴」「ビル⇔ビール」「たまご⇔たばこ」「箸⇔はし」「さくら⇔さかな」)

ZOOM授業後、友達のネタの確認をしました。内容を理解しており誰が面白かったとか、改善点等を述べることができました。平常の授業より集中していたと思います。

語彙、ZOOM環境等問題点もありましたが 学生が授業を楽しめたこと、日本語の勉強はテキストだけではないこと、ちょっとだけ日本文化に触れることができたこと 自分で考えたことは忘れないという事への気づき 今回の授業で色々な事が学べた90分でした。

またこのような授業を受けたい、言葉を覚える時は友達と漫才を作ってみる、日本語に自信が付いたと言っている学生がいます。なにより楽しく日本語に触れられたのは一番良かったと思います。
今回の特別授業には既に来日(昨年12月来日)しているエンジニアで時間の都合がついた人もリモートで参加しました。

久々に日本にいる先輩に会えて学生たちもうれしかったようです。さらに先輩が話している日本語を聞きとても上手になっていることの驚きとともにやる気も出たようでした。先輩の参加は彼らに刺激を与えたと思います。
また、来日後の日本語の勉強は難しくなるエンジニアにとって日本語のブラッシュアップの機会になったと思います。

(ここまで、現地の日本語教師による評価)

フランポネさんたちによると「漫才」は自分が日本語を覚えるツールになったと言っています

妻であり相方であるシラちゃんは「漫才」を作りながら日本語を覚えました。そのアイディアをべースに「漫才で覚える日本語」を考案しました。

漫才を作りながら日本語の授業を進めます。漫才の作り方と仕組みを教えることによって外国人でも日本語で漫才を作ることができます。
実際に「読む」・「書く」・「聞く」、そして「話す」という能力を駆使して漫才を作成しますので日本語学習としても効果があることが証明されております。いわば「漫才」は高度な日本語を会話を楽しみながら身に着けるツールといえるかもしれません。
漫才を作りながら日本語の授業も行っております。企画から実施まで全て自分達で行い、日本語学校7校で導入、現在大学と共同研究も行っております。

漫才は、話すだけでなく、「体で表現する」ことも多いです。能動的学習としてのアクティブラーニングの手法として、漫才というのはぜひとも活用したい手法だと思いました。
まさに、コロナ架のなかで、次の社会での教育として新しい発想や試み、交流が創造されてきています。まだまだ、この状態が続いていくかとおもいますが、間違いなく、いままでは、思いもよらなかった新しい教育法の芽生えが育ってきているのはうれしい次第です。

フランポネさんたちは、いまも必死で営業を続けています。このような試みをやってみたいという方は是非ご連絡ください。新しい発見につながることは間違いないです。

小さなアクテビティ―を企画してフランポネさんたちを応援してください

・日本語を学ぶ外国人が8人以上いれば成立しますのでなにかイベントがあれば喜んで「漫才で覚える日本語」を実施させて頂きます。
・「漫才に覚える日本語」に興味を持って頂きそうな方がいればURL等ご紹介して頂けないでしょうか。

【日本のお笑いをフランス語で発信】もできます
「漫才で覚える日本語」以外にスイス人のシラちゃんがフランス語で日本のお笑いを解説しております。

2020年2月、スイスのローザンヌで開催されたJAPAN IMPACTに登壇し日本の「漫才」と「お笑い」をフランス語で解説!

✅ 動画はこちら: https://www.youtube.com/watch?v=eEYGvCL_yS8&t=

ご連絡はこちらにどうぞ
世界的なコロナ感染の終息はまだ見えず、大きなイベントとかは開けませんが、必ず、コロナに打ち勝つ日は来ます。その時はぜひ、フランポネさんたちにお声がけください。また今回のようにリモートによるアクテビティも可能です。ぜひとも、みなさんの周りで活用事例がありましたらご連絡ください。

「漫才で覚える日本語」アクティビティ概要
その他、「お笑いxSDGs」も興味があります。フランポネさんたちへの連絡電子メールです。
mail: manabu_shimaoka@hotmail.com

(報告 斉藤)

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