適性診断を実施することは、人財それぞれの方に「適材適所」をアドバイスすることができます。人財をIT活用により科学的に可視化することは、「企業にとっても」、「人財にとっても」相互にハッピーな結果につながります。どのような適性であっても、その適性にあった職場は存在します。
しかし、採用人事においては、科学的というよりも、人事の経験者によりアナログで行われてきた歴史があります。たしかにベテランによる採用決定はそれなりの実績を上げてきたかもしれませんが、課題も多く残しています。それは、ベテラン人事の「主観的基準フイルター」が時代の変化にも関わらず固定されているからです。「主観的フイルター」に合致しない人財に関しては、「社風に合わない」という言葉でマッチングされない場合がそうです。時代の変化により、過去の人事の持つ主観的フイルターだけでは理解できない時代の変化が起こっていることを理解しなければなりません。
科学的適性検査は、ある特定のフイルターで人財を見るのではなく、過去のBigデータによる偏差を見ることができるのです。つまり、あらゆる人財を客観的指標により科学的に比較できるのです。
ベトナムでは、まだこのような科学的な検査の考え方は一般的ではありません。経済が活発で、労働人口が多く、若い労働力が豊富なことも関係しますが、会社が自分に合わなければ、すぐに離職、転職を繰り返す人も多いだけでなく、企業側も会社に合わなければ、次の人がすぐに用意できるという環境も関係しているでしょう。
しかし、社員を次々に変えていくような企業では、次つぎと社員が変わることで、その都度、会社の目標、システムを研修させたり、サービスを徹底させる必要があり、無駄な時間と経費が必要になるだけでなく、サービスの低下を招くことになるでしょう。「日本式」を考えるなら、同じサービスを提供するためには、会社にあった人財を長く雇用できることが最もよいことはいうまでもありません。
ベトナムと日本のパートナーシップは良好で累計でも2兆円を超える支援をしています。ODA累計総額でも日本は第1位のドナーです。
ハノイでもご存じのノイバイ空港第二ターミナルや空港から市内を結ぶニャッタン橋建築など、目に見える巨大事業を行ってきています。
このような、物に関する援助だけでなく、教育分野においても「ベトナム日本人材協力センター」のプロジェクトにおいて、高度人財の育成を続けてきています。まさにベトナムの持続的な発展に向けた貢献を行っています。
この良好な協力関係の中で、日本の企業の多くがベトナムでの操業を拡大しています。また、「実習生」、「特定技能者」、「留学生」、「高度人財」など、日本企業へのベトナム人財の活用は拡大しています。ところが、課題も存在します。働き方に対しての考え方は、日本人とは違いがみられるようです。仏教を基調としていて、考え方は日本人に近いといってもベトナムは異文化です、当然違いはあります。その違いを、科学的に認識し、理解していくためには、従来のアナログ的理解だけでは問題も起こるでしょう。
ヒアリングしてみると、よく言われることですが、勤務時間が終われば家族のもとにすぐに帰る。家族のことを考えて、職場を考えるので、家を引っ越ししたりして事情が変わると、急に辞めてしまう。賃金が少しでも高いところがあると、転職してしまう。サービスへの考え方が日本人とは大きく違う等、日本の中小の経営者には、お金をかけてせっかく採用したのに、辞めてしまったなどの意見も聞きます。日本の企業の経営者の皆様も悩みは多いようです。
だからこそ、科学的な検査、診断により選ぶことが有利なのです。ネクストエデュケーションシンクでは、適性検査、診断を実施するとともに、検査結果について、内容を読み解くコンサルタントがおります。多くの人財を継続的に検査・診断する企業様のためには、企業の内部にコンソールシステムを置き、自力で解説できるように、NET診断スペシャリストも養成いたします。これによりデータの蓄積が企業ないでもでき、継続してその変容をチェックすることも可能となります。
スペシャリストの種類は図のように7段階あります。
NET診断を継続的に活用している企業では、クラウドサーバーからデータを読み込むことができるシステムコンソールPCを設置し、NET診断を実施したときに、その結果データを企業内で、すぐに見ることができるとともに、データを企業内で蓄積、検索することができます。そのため、企業内の人財がこの資格の講習会を受講し、認定され、自分で分析できるようになります。
「NET診断スペシャリスト™」の受講対象は、企業の人事部、人材開発部等で、採用や適材適所配属、評価、人財開発、キャリアカウンセリング、社員研修、階層別・管理職研修、コンピテンシー育成研修や、研修のコーディネートなどを行っている方々や、また、大学のキャリアセンター等で学生の就職・適職指導として実践的なキャリアコンサルティングに活用したい方です。各業務において、客観的な診断結果や、適職分析の結果をもとに、自信と根拠をもって正しくフィードバック・人財分析が実践できるようになることを目的としています。
ベトナムにおいても、この認定資格の受講を進め、ベトナム内で人財の適性を持続的に診断できるようにしていきます。写真は国内での認定研修会の様子です。
本郷人間塾について
いまビジネスの最前線で活躍中の講師陣が、受講生一人ひとりと熱く向かい合って部下を持つ企業のリーダー層、マネージャー、管理職層に必須のコンセプチュアルスキル、ヒューマンスキル、人間力、社会人基礎力、コーチングなどを必須スキルセットとして一括養成します。これまでにない新コンセプトのオリジナル企業研修です。
オンサイト研修として提供しており、カスタマイズも可能です。人間力診断で一人一人に気づきを促し、研修効果測定とともに個人別の育成フィードバックを実施しています。