国際協力への第一歩 ~青年海外協力隊員からのアフリカレポート33~



以前よりも堂々として環境教育ができているなと思います。少しだけですが、伝えたいこともポルトガル語で言えるようになってきました
セミナーの最後は集合写真を撮るのが恒例になってます。これはある地区の住民向けのセミナーを行った時の写真です。
ゴミ拾いの前に子供向けに環境教育を実施しました。強風の中、私が書いたイラストを使って環境教育をしました。



ボンディーア!(おはようございます!)青年海外協力隊員の関朱美です。ありがたいことにここ2か月程、やれること、やらせてもらえること、やることが沢山あって、環境教育も様々な場面でやらせてもらい忙しくさせてもらっています。そこで今回は最近の活動についてお伝えしていきます。

インパクトを与える方法
最近は小さな子供以外に、大学生や大人にも環境教育をする機会がありました。子供には紙芝居などを使って説明することが多かったのですが、大人にはもっとインパクトがあって響くものを作らないと「ゴミのポイ捨て」がいかによくないか等わかってもらえないだろうなと考えて、インパクトを与えるために動画を作り、見せるようにしました。

動画はゴミがたくさんある地区やそこで働いている市役所の職員や民間のゴミ収集をしているスタッフの写真を載せ、なぜきれいにするのか、未来を考えさせるような内容です。動画を見せると真剣に見てくれて、また見終わると拍手をしてくれます。

動画を見せる前後に私の簡単な自己紹介やゴミが捨ててあることは当たり前でないことを話し、モザンビークに着いてゴミがたくさんあることにショックを受けたという日本人としても感覚をさらにインパクトを与えています。私も学生の時に授業で動画を見たりしましたが、淡々と話している座学よりも動画の授業は今でも印象に残っているなと思い、自分が教える立場になっている今、過去の経験や感じたことを活かして動画を作って見せたり、より相手に響く環境教育をしようと試行錯誤をして実施しています。

同僚の嬉しい反応
私が帰国しても同僚や後輩が使える教材等を作ろうと考え、また自分自身ポルトガル語で完璧に環境教育をするのは辛いな・・・と、ふと思い立って動画を作ったのですが同僚たちからも反応は上々で、「他の環境教育の動画も作ってくれない?」と言ってきてくれたり、紙芝居や簡単なテキストのようなものは自分で絵を描いて作っているのですが、その絵に関しても、やる気があまりなかった同僚からも「局長に話してみるから、環境に関する絵本を作ってみない?あけみが絵を描いてくれない?」などと話が出てきて、私を活かして環境教育をしてこうという同僚たちの変化が見えてきました。

今までは大した教材もなく、同僚の多くはどのように環境教育を行っていくかすらよく分からない状態でしたが、簡単なものだけど教材作って、そして実践して見せることで、環境教育をすることは難しくない、こんなこともやってみたいと思わせることができたのではないかなと思います。

残り半年が活動が動く
赴任当初から今までなかなか思った活動ができない、配属先の同僚たちからの協力もなかなか得られない等、たくさんの悩みを相談してもらったりしてきましたが、その度にJICAのスタッフの方から「残り半年がその悩みなんて吹き飛んで活動が信じられないくらい思うように言ったりするんだから!」と言われていましたが、本当に今、いろんなことをやらせてもらえて、いろんなことが動き始めています。それも自分一人ではなく、同僚たちも一緒に活動ができています。

相談して、悩んでいた時は本当に2年で残せることができるのかなと自信を無くしていた時期もありましたが、年が明けてから自分でもあれ?っと思うくらいに同僚たちも頑張ってくれています。

モザンビークの褒め言葉「太ったね!」
このように活動も同僚たちと協力ができてきて、私が楽しく活動をしているのを嬉しそうに見て、「最近、あけみは太ったか?健康的になったな。」「顔色が良くなったな。」と同僚たちに言われるようになりました。実際に太ってはいないと思うのですが、以前よりも同僚との信頼関係が明らかにできて、私もいろいろと安心して活動ができているせいか、忙しくても顔色も以前より穏やかになったのかもしれません。そのせいか、太ったとよく言われています。

プライベートでも相変わらず家の水道が使えなかったり生活には支障はありますが、このような生活に自分自身かなり慣れてしまったのと、隣に住む同期と後輩隊員が助けてくれるおかげであまり生活に支障が出ても悩まなくなってきました。(こうしてレポートを書いている今日は1日中停電しています。)

ちなみにモザンビークでは褒め言葉でこのように「太った」と言ってきますが、あるとき「あけみは最近太ったな?」と言ってきた男性の同僚に「じゃあ細い女性と、太った女性どっちが好き?」って聞いたときに「細い女性!」と即答したときは流石に「私のこと褒めてないじゃん!」って怒りました。実際には太っては日本へ帰国するつもりはないですが、残り半年、「太った」「健康的になった」と言われ続けられるように楽しく活動していきたいな~と思います。

Ate logo! (またね!)
関朱美