グローバルコンピテンシー可視化研究プロジェクト紹介

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配られた結果を見てうなずいているところ
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説明が終わったところで、各個人に配布します
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後ろはアークアカデミー就職支援室熊沢健志先生
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今回協力をしてくださった、IJECの大日方事務局長
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診断を理解するためのスライド
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ネクストエディケーションシンク斉藤実社長による結果に対する説明

グローバル人財リサーチでは、その研究課題の一つとして、「グローバルコンピテンシーの可視化」をあげています。グローバルコンピテンシーについてはその要素はさまざまな教育機関や組織で紹介されていますが、そこに記述された行動特性の表ににたいして自己評価したり、アンケートにより集計したものが多く客観的に測定できるシステムはなかなか存在しません。そこで、多様な人財で、グローバルな活動を実践している人のデータをグローバル人財リサーチで監修しているネクストエデュケーションシンク(NET)の協力でめ、すでに蓄積している300万人のビックデータと比較しながら、顕著なエレメントを導き出すプロジェクトを始動しています。

IJEC(国際日本語研修協会)の協力によるプロジェクトでは、海外から日本に留学してきて、日本語学校で日本語を学び、間もなく卒業して日本企業などに就職を目指している学生の希望者に対して、トライアルで適性診断を行うことにしました。この学生たちは、個別にさまざまな事情はあると思いますが、少なくとも自分の国から海外で働くことを決断し飛び出して、日本語や日本の文化を学び日本に実際に来て活動しています。その適性にもグローバルコンピテンシーの要素が含まれていると考えています。
またIJECの大日方事務局長の話では、日本でも、海外でも日本語学習に対する希望者が増加しているが、日本語教師が足りない現状だそうです。そのため日本語教師の養成も行っているが、海外勤務では途上国が多いため、せっかく派遣されたのに心的ストレスなどで不適合になる人財もでてくるそうです。そうした課題にも解決の方向性を共有できるのではないかと、このプロジェクトに協力していただきました。

トライアルには事前クラウドテスト7分間を実施してもらい、会場をアークアカデミーの教室を使わせていただき、プリントアウトした結果を本人に配布したのちに、見方を全体で説明しのちに個人相談に応じる方式で進めています。今回のトライアルではベトナム人、中国人、中国(台湾)人、イギリス人、23歳から35歳の理系、文系を含んだ学生さんに協力してもらいました。診断では適職診断結果も同時に出力されるので、本人や学校の進路指導にもそのまま活用できます。またすでに、日本語の他に英語、中国語、繁体中国語、ベトナム語、タイ語、インドネシア語等多言語化しています。今回は日本語をほぼ習得した生徒たちなので、日本語での診断を行いました実施して本人たちから、自分で考えていた適性と比べてどう思ったか聞いてみたところ、一人を除いてあっていると思うと答えました。その一人も、日本語での質問の間隔が早く、完全に答えられなかった問題があるということで、もう一度、中国語でのトライアルをやってもらうことにしました。またその後の、学校での進路相談でも結果は活用できたと、アークアカデミー就職支援室の熊沢健志先生からも連絡をいただきました。これで、トライアルの形ができましたので、こんごも協力して進めていきたいと思いました。(報告 斉藤宏)