2015(平成27)年度 全国国際教育研究協議会総会に参加してきました

 

全国国際教育研究協議会総会で興味をひいた話題について

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全国会長の都立練馬工業の宮下義弘統括校長
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各県からの会長や事務局長を中心とする多くの参加者
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一般財団法人日本国際協力センターJICEの内山部長
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拓殖大学として参加した赤石教授と手前はNPO法人全国国際教育協会理事長の矢田部正照先生
8月の全国大会を実施する千葉県の会長(右)須田校長と事務局長(左)
8月の全国大会を実施する千葉県の会長東葛飾高等学校の須田校長(右)と事務局長(左)
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アクティブラーニングの座標上の位置を考えると図のように位置するだろう。これは従来のファシリテーションの位置と同じと考える。さらに、深めるディープラーニングを提唱するグループも出てきた。
人財能力の氷山モデル(NET)
私たち「グローバル人財リサーチ」では、アクティブラーニングには図が氷山モデルとして示す、隠れた部分を自身が気づき、改善するために、コンピテンシーの可視化と養成は必須と考える。人財能力の氷山モデル(NET)

2015年5月21日(木)14:30から(於)市ヶ谷のJICA地球ひろば

略称、国際研は全国の高校を中心に各県に事務局を持ち、学校現場で国際教育を実践し、毎年8月には研究大会を開いています。今年は東京に近い千葉で大会が開かれます。今年も多数の県会長や事務局長が東京に集まり、議論をし今年度の活動方針を決めました。
私しは、顧問および来賓として、グローバル教育について説明してきました。

同じく来賓としていらしていた、JICEの国際交流部部長の内山選良氏の話しによると、JENESYSプログラム(2007年5月~2012年7月)続いてKIZUNAプログラム(2012年4月~2013年3月)そして現在まで続いているJENESYS2.0プログラム(2013年3月~現在)いわゆるジェネシスプログラム(21世紀東アジア青少年大交流計画)による青少年交流は外務省には高く評価されていて、外務省はいよいよ、この継続を、正規のプロジェクトとして組み込んだということでした。この青少年交流により、現地に戻った海外の青年たちに日本を発信してもらう効果を期待していると考えられます

「グローバル人財リサーチ」も、メンバーが自身の学校現場を通じて、このプログラムには当初から協力し、ファシリテーションを用いて多様ななアクティビティーを実践してきました。青少年の交流を通じて日本に来る海外の学生の日本に対する理解増進及び,各国との信頼構築の土壌を拡充すると共に、日本で交流する学生たちにも同様に交流の過程でグローバルで多様な視野を獲得できると期待できます。

また、文部科学省も初等中等教育における教育課程の基準などのあり方について平成26年11月に中央教育審議会から諮問を受け、次の指導要領から新しい時代に必要となる資質・能力の育成に関連してキー・コンピテンシー育成の取り組みや学びの質や深まりを重視することが必要であり,課題の発見と解決に向けて主体的・協働的に学ぶ学習アクティブラーニングを取り入れるとの方向が出てきました。この話題も総会では注目の話題で、国際研の主要なメンバーにしてみると、いままで提唱し長く実践してきた教育方法がいよいよ認められたと、自信を深める意見も多く聞きました。

さらに、10年の歴史を持つファシリテーション講座でアクティブラーニングを実践してきた拓殖大学の赤石和則教授からは、文部科学省と産業界が一体となってグローバル人材を育成する、国家プロジェクト、「トビタテ留学JAPANプロジェクト」について話されました。産業界も本気で青少年からのグローバル人材育成に文部科学省とタッグを組んで乗り出してきたといえる。私たちの役目は即戦力養成の使い捨ての人材育成にならないように、人と人とのつながりを発信できる当たり前の人間力を育てるグローバル教育の支柱をしっかりと提示していく必要性を話されました。

「キー・コンピテンシー評価」も「アクティブラーニング」も私たちグローバル人財リサーチのもっとも得意とする分野で、すでに多くの経験があり、いよいよ活躍の流れが来たと考えています。今後も、グローバル人材育成のために学校現場でのグローバルコンピテンシーの評価ファシリテーションを取り入れたアクティブラーニングの実践やコンサルタントの事業に力をいれていきます。(斉藤宏)