拓殖大学 国際開発教育ファシリテーター養成コース【通常コース】秋合宿報告



CIMG0460 (360x270)

CIMG0461 (360x270)

CIMG0464 (360x270)

CIMG0468 (360x270)

CIMG0467 (360x270)

CIMG0469 (360x270)

CIMG0492 (360x270)

CIMG0488 (360x270)

CIMG0487 (360x270)

CIMG0483 (360x270)

アクティビティの発表とワークショップ実習の評価

12月5日(土)~6日(日)、八王子にある「公益財団法人大学セミナーハウス(https://iush.jp/)」の国際館で拓殖大学国際開発教育ファシリテータ養成コース(以下、ファシリコース)通常コースの秋合宿が開催されました。ここでは「アクティビティの発表とワークショップ実習の評価」という内容で各チームの中間発表が行われました。私は「多価値」について考えるチームに所属しました。チームのテーマは「多価値シャワー!~さあ、みなさん ダイバーシティを 我が事に~」でした。ねらいは「異なる価値観が存在することを実体験することにより、一見多数派と思える自分の価値観も、実は社会に多く存在する価値観の一つにすぎないということを感じる」としました。対象は、社会人向けです。

つかみ(導入)では、参加者のマイノリティー経験談を話してもらいました。

ワークでは、グループごとに分かれて家族会議という設定でロールプレイをやりました。会議では、お互いの価値観をぶつけ合いました。

ふりかえりでは、①自分の価値観が否定されたときの気持ち、②同じ価値観の人がいたときの気持ち、③自身の気持ちや価値観が揺れ動いた時があったか、またそれはどんな時だったか、という3点でグループ内で共有しました。

最後のまとめでは、グループごとにふりかえりを発表し、全体で共有しました。

他のグループの発表について

Sim My City&Townグループ・・・テーマ「私たちのまちを考える」、ねらい「私たちのまちをいろいろな視点で捉える(よいところ、課題等)、対象は社会人(高校生以上)

ライフデザイングループ・・・テーマ「自分の人生を本気で考える」、ねらい「現実の自分と自分の考える最高・理想の人生を比較して、自分の人生において大切なものを発見、または再確認してもらう」、対象は人生の岐路に立つ人たち

地球市民グループ・・・テーマ「平和って何だろう?~もしも戦争のある国に生まれたら~」、ねらい「何があれば幸せなのか、自分と違う境遇の人を疑似体験して考える」、対象は大学生以上

今回の合宿を終えて

私は合宿の個人目標として、「他感知(たか(ん)ち)」という造語を掲げました。理由の一つは、我々のグループが「多価値」について考える、気づくことを掲げているからです。つまり、メンバーの共通の課題が「多価値」というテーマの背景にあるからです。二つ目は、ファシリコースの受講生が多種多様、十人十色で、そこには「多価値」が存在しているからです。その「他」価値を「感」じ取り、「知」る機会とする。そのような思いから上記の個人目標を掲げました。

自己評価として、合宿の目標は達成されたと感じています。ワークショップを通して受講生の「多価値」に改めて気づかされました。さらに、ロールプレイを通じて「他価値」が課題だと指摘を受けました。それは、役を演じさせるという設定が、別人の価値を押し付けている矛盾を内在しているのではということです。つまり、「他価値(他人の価値)を押し付けることで、役になりきることが難しい」ということです。自分の価値観が他人の価値観と衝突したり共存したりするための道を探ることもねらいに据えていたので、思わぬ気づきでした。

また、私は今回ファシリテーターとしてアクティビティ実践を行いました。場数を踏むことの大切さを再認識しました。受講生から言葉を引き出したり、つないだり、戻したりするという場を創造できたかどうか。今回も低い次元での創造の場であったと思いますが、合宿以前よりは進歩も実感しました。やはりチャレンジしてよかったと思いました。教育ファシリテーターになることを目指して受講を決心しましたが、ファシリテーターとなる前に学ぶ主体であることを心がけてここまで受講してきました。今後もそのようにありたいと思いを強くする合宿となりました。

埼玉県幸手市立幸手中学校教諭 (グローバル人財リサーチ運営委員) 齊藤明彦