ボンディーア(おはようございます)!青年海外協力隊の関朱美です。 モザンビークへ赴任して4カ月、職場に配属されて3カ月が経ちました。今回は少し真面目に?活動の話をしたいと思います。
新規隊員、何もできない日々
協力隊員には「新規」と「交代」があります。「新規」とはその名の通りその配属先にその職種で新しく協力隊員が配属されることで、「交代」は以前にもその職場に同じ職種の隊員がいて、また協力隊員が入れ違い、もしくは隊員が帰国して数カ月後配属されることを指します。そして 私は「新規」として配属されました。ということでカウンターパート(同僚)はもちろん自分たちが現地でどのような活動をしていくか、できるか、していくべきなのかは配属されてもしばらく分からない!そして言語はポルトガル語で、さらに訳が分からない!実際、配属されてからの2か月は年末年始を挟むということも含め、全くと言っていいほど活動できませんでした。日本を飛び出して来ても「何もできず焦る。」ということは、新規隊員のよくある悩みで、私もまんまと悩んでしまいました。
新規隊員の重要な役割、新規だからこそできること
新規隊員は前任者がいない為、自分たちで現地を見てどのようなことを活動するか、考えなければいけません。新規隊員の私たちが新しい活動を始めていくことは現地の人々に大きく影響し、そして後任者にも影響を与えます。交代で派遣される隊員は「前任者はこういうことをやっていたから、あなたもこういうことをやって。」と前任者と同じことをやらなければいけないこともよくあるみたいで、やることが決まって活動がスムーズに行く半面、その内容が現地に合っていなくてもやり続けなくてはいけない場合も出てきます。 国際協力は何が正しいかを判断することは難しいため、国際協力をしていく上でたくさんの失敗はおこります。ただ私は何のためにここにいると考えたら、モザンビークを、世界を少しでもプラスにするためにいるわけで、失敗なんてしてたまるかーって思ってます。だからこそ現地の状況をしっかり判断していきます。 新規って責任重大なところもあるし、活動もなかなか進まないことが多いし、大変なこともある反面、新規だからこそ「0から1をつくる」というワクワク感もあります。その「0から1をつくる」ということも大変なのですが、そういう境遇も楽しみたいと思っています。
カタツムリのように
配属されて3カ月が経ち、要望調査書(配属先の状況や、配属先が協力隊にどのような行動をしてほしいかなどの要望が書かれていて、協力隊の合否の結果とともに送られてきます。)の記載されていることと現地の状況のずれ、配属先がどのようなことをしているか、現地の環境や技術はどのくらいの能力があるかを少しずつ分かってきました。やらなければいけないことも多いなぁと思いつつ、時間も人材も資源も限られているので、自分たちができること、そして交代で次の隊員に繋がる活動を考えていきたいです。 この1か月、ようやく現場を見に行ったり、学生向けの3Rマニュアルの挿絵の絵を描いたり(現地の人はあまり絵が得意ではないらしい。)、マンパワーとしてではありますが、ゆっくり、ほんの少しずつ活動が動き始めました。
ふと最近、大学生の時にあるNGOの代表者の講演に聞いたことを思い出しました。
「善きことはカタツムリの速度で動く」
これはマハトマ・ガンジーの言葉だそうです。 今の私は動けているか分からないくらいゆっくりなのは、善いことを残すためなのかなーと思うようにしています。(笑) 皆様もなかなか仕事、活動、進まないなーって思ったらこの言葉を思い出してみてください。
Até logo! (またね!)
運営委員 関朱美