国際協力への第一歩 ~青年海外協力隊員からのアフリカレポート14~



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例のマラリア検査キットです。白い楕円形のものに血や検査液を垂らし楕円の窓に出た線の数で陽性か陰性化を判断します。
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会議室で活動計画を局長や部長クラスのスタッフに向けてプレゼンテーションをしました。同僚にかなり助けられました!
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ポルトガル語はできないけど、その代わりに堂々とした態度で行うよう心がけました。緊張して変な汗をかきましたが・・・

リシーレ!(おはようございます!) 青年海外協力隊員の関朱美です。リシーレ!とはモザンビークの南部の一部地方で使われているシャンガナ語と言う現地語でおはようございます!と言う意味です。最近は挨拶くらいはと現地語を話すようにしています。ポルトガル語もまだまだなので本当に挨拶くらいですが。今回はこの1カ月の話をしていきたいと思います。

モザンビークに到着して1週間で決めたことが・・・

2月中旬、お局系カウンターパートが1カ月の休暇に入り(モザンビークは1年に1回、1カ月の休暇をとります。羨ましい。)、この1カ月頑張るぞーと思った矢先のこと、朝からとてもだるい。仕事に行っても椅子に座っているのもやっとだったので仕事を早退して、必死で歩いてバス乗り場まで行き、バスに乗ってドミトリーへ行きました。(実は職場からは自分の家よりもドミトリーの方が近いのです。)モザンビークは真夏で暑いのに自分の体も熱で暑くて、一方で寒気もして、これはまずいと思いドミトリーで熱を測ったら38度越えでした。 そしてこの時、脳裏をよぎったのは「マ・ラ・リ・ア!」。モザンビークはマラリアの感染率が高いので熱があったらマラリアを疑えと言われています。そしてこのマラリアかどうかを検査するためのキットがあることと、このキットは針を指に刺して血を出さなければいけなく、とてもつらい過程を踏まなければいけないことを以前のブログで伝えたと思います。そうです、私はこの2年間で熱を出さないで絶対にマラリア検査キットをやらないと決めたのですが、モザンビークに来て5カ月目でやることになりました。 結果、マラリア予防薬を毎週飲んでいるので問題なく、マラリアではなかったのですが、やなり血をとるために刺す針が痛かったです。検査キットはドミトリーになかったので、モザンビークでのお父さん的な存在の調整員の方に検査キットをドミトリーへ持ってきていただき、マラリア検査に立ち会っていただいたので気持ち的にまだよかったのですが、一人でやるとなったらもっと辛いんだろうなと思いました。調整員のお父さんに感謝です。

ポルトガル語でのプレゼンテーション

無事に体調がよくなってから、最近はプレゼンテーションをする機会がありました。協力隊は赴任して6カ月を過ぎたくらいに活動計画を職場のカウンターパート(同僚)と相談をし、それをJICAに提出しなければいけません。そして私も少し早いですがプロジェクトのスタッフと確認したりする都合上、活動計画を作成しました。正式なカウンターパートは休暇でいないので、同じ課で働く同僚に確認してもらいながら今後の活動について話をし、プロジェクトスタッフの計らいで、局長や部長クラスのスタッフの会議で発表させていただくことになりました。そこで最初に伝えたことは「私は世界を変えるためにモザンビークに来た」ということ。正直、仕事で関わっていないと私たちが何しにここへ来たかということがあまり知られていなかったりします。そこで自分の思いも伝えないと、いくら活動計画を発表しても響かないのではないかと思い、活動計画と共に自分の思いを伝えました。出しゃばり過ぎたかな~と思いましたが意外にも評価が良かったので安心しました。(笑)まだまだポルトガル語が上手く使えず、読むだけでも必死のため、緊張しましたが、局のスタッフの方々が私たちの活動に興味を持ってくれて、何よりプレゼン中も同僚や部長がサポートをしてくれたのがすごく嬉しかったです。改めて、ここの職場のみんなのために、モザンビークのために、そして世界のために協力隊での活動をしていきたいと思いました。 そしてその活動を充実させるために体調管理、気を付けます。(もうマラリア検査キットをやりたくない・・・)

頑張りすぎず、休むことも忘れずにゆっくり頑張っていきます!

Ate logo! (またね!)

運営委員 関朱美