国際協力への第一歩 ~青年海外協力隊員からのアフリカレポート16~



gakusei
3週間程インターンで職場に来てた学生と。歳が近いので仲良くなりました!職場にいると常に笑顔になります。
kokonatu
仕事で海岸に行く機会があり、その時に道で売っているココナッツを買ってくれました。ココナッツの実、美味しかった!
kurabu
現地の環境NGOが実施している環境クラブを見学しに行きました。優秀な生徒が集められているのか、みんな真剣に話を聞いてます。

イヒカーニ!(こんにちは!)青年海外協力隊員の関朱美です。イヒカーニとは現地語であるシャンガナ語のこんにちはと言う意味です。 モザンビークに来て6カ月が経ちました。あっという間に半年です。協力隊員の活動期間である2年間のうちの4分の1が過ぎてしまいました。自分でもあっという間過ぎてびっくりです。今回はこの4分の1という区切りもあり、半年経っての振り返り、私自身の変化等について話したいと思います。

やっぱり大変、モザンビーク生活

半年が経ち、モザンビークの生活にはだいぶ慣れましたが、やはりそれでも体調は崩します。最近は、今まで暑かったのが急に寒くなったりもして、気温の変化で体調を崩しました。日本では働き詰めで睡眠時間もしっかり取れなく、ストレスも今以上にあったはずなのに一度たりとも体調を崩して会社を休みませんでしたが、こちらに来てからは体調を以前より崩すようになりました。と言っても少し熱が出たり、風邪や、腹痛で軽いもので病院に行くほどになったことはないですが、モザンビークで一人暮らしとなるとそんな些細な病気でも辛くなります。水が出ないし、洗濯は手洗いだし、お湯も湯船もないから寒くても暖かくして体を洗えない、近くにお店もないから食べ物も買いに行けない。買いに行くとしたらひたすら徒歩で行かなければいけない。半年経って改めて思ったのが「健康第一」。健康じゃなければ活動もできないし、配属先の同僚にも心配かけてマイナスなことだらけです。ただ体調を崩すことでゆっくり休むことができたり、悪いモノを外に出そうとしてくれていると思うと体調を少し崩すことも必要なことかもしれません。私はどうしても「2年間だけだから頑張らなきゃ、毎日、職場に行かなきゃ」とか日本人の感覚が完全にあって、それを「モザンビークタイムでやりなよって」焦って無理しそうなところを身体がとめてくれるんだなぁと感じました。ということで体調に気を付けつつ、既ににゆるゆるな気もしますがこのままゆるーく活動していきたいです。

配属先での変化

半年が経ったということは配属されて5カ月経ったということ。まだまだ活動が本格的になっていませんが、この5カ月で配属先では様々な変化がありました。今だから言えますが配属されて間もないころ、お局系カウンターパートは一緒に配属された同期隊員より語学が劣っていた私を相手にしてくれず、全く話してくれませんでした。職場にいても何をしていいか分からず、新規隊員のため現地の人たちも私たちの扱い方も分からず、はじめは自分で企画書をひたすら作ったりしていました。配属されて1カ月後カウンターパートに企画書を出して話をさせてもらって、その発表が終わってようやくまともにカウンターパートと話せたことや他の同僚が評価してくれたこと、そしてお局系カウンターパートが怖かったこと、1カ月溜めてきた何かが一気に出たようで配属先で大泣きしたこともありました。そのときに急にタイミングよく局長がきて局長をびっくりさせてしまったり、今までのレポートに書きませんでしたが、配属早々、実は辛い時期がありました。そんなこんなで辛い時期を乗り越え3カ月目には児童用の3Rマニュアルを作るということでイラストを描かせてもらい、少しずつ協力できることも増えていきました。そして4カ月目には同じ市内の中学校で美術を教えている同期隊員の協力のもと、単発ではありますが生徒に向けて環境教育をさせてもらったり、活動計画を作ったりして少しずつ自分の活動が動きだしました。同僚やJICAのプロジェクトチームのスタッフからも活動計画について評価もいただき、自分が配属先の一員として受け入れられてきているなと感じました。未だにポルトガル語はできないし、会議とかでも発言したくても言いたいことが言えない状態ですが(その前に何を言っているかも分からないけど)、配属先のスタッフと良い関係は作れていると思います。片想いかもしれないけど何より、私が配属先のみんなのことが大好きなんですよね!最近は配属先のおっちゃんたちが冗談とかたくさん言ってくれたり、反応がおっちゃんなのに可愛いくて癒されています。(笑) 配属されてマプト市役所で働いている以上、残りの活動期間でマプト市にプラスになることを残したいと思います!

「協力」とは、「協力隊」とは

私が協力隊としてこの5カ月での活動で考えの変化がありました。配属されて当初、私は1人で結果を出すことを考えていて、あまり周りと協力をしたくないなぁ思うときがありました。というのも協力隊は私にとってはステップの一つであって、私自身の評価を考えすぎてしまったところがあります。しかし、「協力」について訓練所の時の講義で訓練所の所長が「『協力』とは様々な力を合わせること、独善的に頑張ることではない。」と話していたことをふと思い出したときがあって、今は協力するべきところは同期隊員と協力をして活動をするようになりました。また他の職種の隊員などとも協力をして活動の幅を広げることもしようとしています。 協力隊としても実際に現場にいることで、自分がどのような立場で活動していくかも考えるようになりました。私は活動をするとなると仕事で営業や人事をやっていたせいか最前線に立って活動をしていきたいと考えていましたが、2年後、私はここにいないこと、ここで私が働いている意味を考えた時に、私が主体になって活動し過ぎることはどうなのかなと、もちろん主体的に行うことも必要ですが、サポートをする立場も大切にしたいと考えるようになりました。ただマンパワーとしてではなく、外国人である私たちだからこそ感じること、できることを存分に生かしていきます。 これからの4分の3の活動期間でまた考えの変化もきっとあると思います。ただそれは現場いるから感じられること、必要な変化だと思います。柔軟に考え、物事をとらえ、現地の人々のプラスになること、自分ができるベストなことをしていきたいです。

Até logo! (またね!)

運営委員 関朱美