国際協力の第一歩 ~青年海外協力隊員からのアフリカレポート29~



クリスマスはモザンビーク人のお家にお呼ばれしました!こうやってクリスマスをモザンビークの方々と過ごすのも最後です。
家の横に警備員が待機する小屋を設置してもらい、夜は警備員が駐在してくれることになりました。
年越しは日本らしくうどんと蕎麦をみんなで食べました。アフリカでは貴重な日本食をごちそうになり、楽しい年越しでした!

Feliz novo ano! (あけましておめでとうございます!) 青年海外協力隊員の関朱美です。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

まだ先だと思っていた2017年。私の任期が終了する年になってしまいました。今回はモザンビークでの年末年始で過ごしたことについてお話します。

とうとう私たちの家にも警備員が!
年末にかけて私の家の水タンクとモーターが盗まれたり、隣の家に住む同期隊員の盗難未遂があったり、家の周りの治安状況が良くないことが明らかになってきたことで、この年末にとうとう私たちの家に警備員を配置することになりました。

戸締りはもちろん、カーテンなども基本閉めて安全管理をしっかりしているため、大丈夫かと思いつつも、やはり夜も安心して眠れない日もあり、寝ないで泥棒を見張るべきかなども考えてしまったりして、JICAにも相談したところ、治安の問題は我慢するべきことではなく、可能な限り安全対策をすべきこととなりました。

年末の忙しいところだったのですが警備員を配置する手配をしてくれて、同期隊員の家と私の家を警備していただくことになりました。日本だと一般家庭に警備員なんて考えられないと思います。私も隊員として贅沢でないか等と考えて警備員を配置するのに抵抗がありました。しかしアフリカで日本人なんて珍しく、ただ住んでいるだけでも目立ってしまう存在です。その為、治安が悪い環境であれば、少しでも安心をして活動ができるように、隊員だろうと安全のため警備員を配置してくれる制度がJICAにはあります。アフリカにいると自分で自分の身を守ることが当たり前になりますが、必要であれば相談をして頼ることも必要なのだなと思いました。おかげさまで安心をして年を越すことができました。

モザンビークの年末年始
モザンビークで2回目の、そして恐らくモザンビークでは最後の年越しを迎えました。日本だと年末からお正月休みが1週間程ありますが、モザンビークは12月31日の午前中まで仕事があり、仕事初めも1月2日からで全く休みがないのです。今年はカレンダーが良かったため、仕事は30日までおこない、2日も1日が日曜だったため振替休日で3連休でした。

といっても12月は年末を理由にしてみんな仕事をほとんどしなくなるので3連休とか形だけじゃないなと思いますが・・・。

昨年も今年も年末はJICAのスタッフやモザンビークの隊員と美味しいご飯を食べて過ごしました。年越しをした瞬間打ち上げ花火や各家庭でもロケット花火を打ち上げて新年を祝うのがモザンビーク流らしく花火の音がしばらく鳴っていました。年明けはお店がほとんど開いていないので、モザンビークの隊員とゆっくり過ごしました。ちょうど暑い時期で、日本のような年越しという感じではないけど(むしろお盆休みという感じでした)、楽しい年末年始を過ごしました。

2017年という年、残り9カ月
まだ先だと思っていた2017年を迎えてしまいました。そう、私の協力隊としての任期を修了し、日本へ本帰国する年です。ちょうど2年前の今頃はこの協力隊選抜の2次選考の面接を受けていた時期でした。あれから2年、自分が夢を見ていた国際協力の現場、協力隊としてアフリカの地に立って、あの時の想像していたことを自分ができているか、私はモザンビークに来た意味があるのか、想いを巡らせてしまします。恐らく私があの時に想像していたことを100%だとすると、今の私ができているのは30%くらいでしょう。思ったよりも国際協力の現場は難しいことが多いです。

そんな時に思い出すことは、高校の時の親友に言われたこと。「朱美は簡単にできることをむしろ選んでやらないでしょ?」正しいと思ったことであれば簡単な方を選べたとしても、きっと私は大変な方を選び続けると思います。タイムリミットは残り9カ月。少しでも後悔がないよう、自分がやれるだけのことはやろうと思います。

Ate logo! (またね!)

関朱美