国際協力への第一歩 ~青年海外協力隊員からのアフリカレポート30~




総会での活動報告の様子です。活動報告の後に、ゴミについての環境問題も行いました。

総会でワークショップも行いました。私は総会を作る側にいたため、ファシリテーターをしました。
南アフリカのケープタウンに行ってきました。モザンビークの隣の国ですが、ヨーロッパのようでした。

Bom dia!(おはようございます!)青年海外協力隊員の関朱美です。年が明けたと思ったらもう1カ月が経ってしまいました。今回は以前にも少し書かせていただいた、年に1度、モザンビークの全隊員が集まる隊員総会についてお伝えしていきたいと思います。

総会を作る
前回の総会は、まだ来たばかりで聞いているだけの状態でしたが、今回は自分が先輩隊員として、また地域代表者として、総会を作る側になりました。代表者は1年前の総会が終わってから今回の総会までの1年間、地域ごとの報告会をまとめ、自分の活動と並行しながらこの総会の準備を進めます。テーマを決め、内容やプログラム、ワークショップの内容、会場や備品などの手配、開催にあたる書類など全て代表者が準備にかかわります。実際に代表者が全員集まって総会に向けて相談できるのは年に3回程度で、電話やメールで調整をしながら少しずつ決定して作り上げていきました。
モザンビークは南北に広く、隊員同士でさえもなかなか関わることができない人も多いので、この総会で隊員同士繋がり、他の隊員から活動や生活に関して何かヒントを得てもらうこと、協力できることがあれば協力していけるような繋がりを作ってもらうことなど、様々な想いを基に作りあげてきました。準備不足なところもあり、反省することもありましたが無事に総会を終えることができました。
活動に悩んでいた時に総会の仕事もあり、責任を感じて辛いときもありましたが、一緒に総会をつくってきた他の代表者も、みんな仲が良く、振り返ってみると、楽しかったことの方が多かったなぁと思います。

総会での活動報告
総会の時間には地域ごとに活動報告をする時間も設けられており、私も活動報告をさせていただきました。一緒に活動をしている同期隊員と一緒に、それぞれ時系列で活動内容や気持ちや状況の変化、そしてその際に改善してきたことを発表していきました。またモザンビークではゴミ問題がどこにでもあるのですが、私たちしか環境教育の隊員はいないので、他の隊員みんなが任地へ戻った時に子供たちと話したりするときに活用できたらと思い、少し環境教育もしました。活動報告も含め環境教育も楽しんでもらえたみたいでした。活動をしていくと悩んでしまうことはたくさんあって、私たちも大した活動ができているわけではないですが、これから活動していく後輩隊員の方々が悩んだりした時に、少しでも良い方向に気持ちを持っていければ、もやもやしたことも、プラスにしていくよう活動を行っていければと、私たちの経験を話させてもらいました。またこの活動報告で私たち自身も振り返り、残りの任期でやっていくこと、やらないことを整理する良いきっかけにもなりました。

南アフリカ、ケープタウンへ任国外旅行
総会が終わってすぐ、一つの仕事がひと段落したので、先輩・同期隊員と一緒にモザンビークの隣の国の南アフリカのケープタウンに旅行に行ってきました。着いて感じたことが、とにかく都会!ということ。アフリカの最貧国の一つのモザンビークでの生活に慣れ過ぎてしまい、きれいなショッピングセンター、オシャレなカフェ、そして美味しい日本食のレストランもあり、なんでも感動しました。走っている車もみんなピカピカ、へこんでいたり窓ガラスが割れてない。モザンビークでは車優先で歩行者を優先しませんが、ケープタウンは歩行者を優先してくれて、マナーも良くて、感覚が日本のようでした。とはいうものの、やはりアフリカ、都会で観光地ではありますが、発展をしている分、貧富の差が激しく、いくらきれいな場所でも治安の悪さを感じました。モザンビークも決して治安が良いとは言えないですが、モザンビークの方が街の雰囲気が良く見えました。発展することにより貧富の差が広がり、一部の人々を苦しめていることで、発展することが全てではないこと、二つの隣り合わせのアフリカの国を見て、考えさせられることがたくさんありました。
任期は残り8カ月、モザンビークの生活にすっかり慣れてしまっていますが、南アフリカに行ったことで、よそ者の感覚は忘れず、モザンビークにいるからこそ感じられること、学ぶことを吸収していきたいと思います。

Até logo! (またね!)

関朱美(せきあけみ)