国際協力への第一歩 ~青年海外協力隊員からのアフリカレポート3~

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時差ボケが残りながらも容赦なくオリエンテーションが行われているため、休憩時間はこんな状態です。
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マラリアの予防薬です。これを毎週、1錠服用しています。 死に至る可能性もあるマラリアもこの薬でかなり予防ができます。
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マラリア検査キットです。キットの片方の穴に血を1滴入れて、もう片方にボトルの液を垂らし、楕円のところにに表示される線の数で陽性かどうか判断します。

こんにちは。青年海外協力隊の関朱美です。

今回は、協力隊は現地について早々、何をしているのかをお伝えてしていきます。

現地オリエンテーション

協力隊は現地に着いて1週間はオリエンテーションを行います。 どのようなことを行うかというと、在留届や在外選挙人登録などの書類作成や予防接種、安全対策や健康管理についての講義、在モザンビーク日本大使館への表敬訪問を行います。

安全対策や健康管理は訓練中にも講義を行いましたが、それぞれの国によって状況が変わるため、また本当に重要なことであるため、着いてすぐにそれぞれの派遣国の事務所で行われているようです。 安全対策で言われたことは、とにかく日本での感覚は通用しないということ。危険マップという強盗被害が多い場所等を示した地図が配られ、車で市内を実際に回り、JICAの調整員から注意する場所や行動の説明を受けます。 また私たちが配属された後に住むことになる、住居の安全対策について念入りに説明を受けます。一つのドアにできれば3つ以上の鍵をつけることや、アフリカ派遣の場合は玄関ドアの外には鉄格子のドアも付けることも必須となっていて、鉄格子のドアやドアにつける鍵の種類も説明されます。 過去の事件に話や、実際にあった強盗の話を聞くと本当に日本と違うなと感じ正直、怖くなります。2年間無事に帰ることが一番であると調整員の方も話していて、慣れてきても注意を怠らずに過ごそうと改めて思いました。

辛いマラリア対策

そして最も辛かったのが、健康管理の講義です。何が辛いの?って思いますよね。 モザンビークはマラリアの感染が高い国でもあり、高熱が出たらマラリアが疑われます。マラリアの場合は死に至る可能性もあるので、かかったらすぐに病院へいかなければいけません。そこで本当にマラリアかどうか確かめるための検査キットがあり、任地で高熱が出たらこの検査キットするよう説明されて、実際に検査キットの実践をしました。まさかですが、このマラリアの検査キットの実践がすごーーく辛かったんです。 何がって、すごく痛いんです!!検査キットのセットに針が入っていて、その針を指に刺して血を出し、検査キットに血を1滴入れるだけですが、その針が痛いんです!! マラリアにかからないこと、そもそも熱にかからないことを願うのみです。

現地の健康管理員には、「モザンビークはマラリアの感染は高いし、でも国は広くて万が一かかっても治療のためにすぐに首都に行けない。自己管理がとても大切であり、モザンビークはそれができる選ばれた人が来ているはずよ。」と言われました。協力隊は自己管理能力がとても大切ということを本当に感じた日になりました。

そして私たちはマラリアにかからないための予防薬を1週間に1錠飲むことになっています。この薬、地味に大きくてなかなか呑み込めないので、私は定規で半分にして飲んでいます。

私たち協力隊は日本の当たり前が当たり前ではない国で活動をしていきます。 このオリエンテーションの1週間が2年間、無事に活動するための大切なスタートになります。

Até logo! (またね!) 関朱美(運営委員)