国際協力への第一歩 ~青年海外協力隊員からのアフリカレポート5~



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JICAのプロジェクトの3Rステーションの現場を見学しに行ってきました。地元の人々がここにペットボトルや空き缶を運んできてもらい、スタッフが回収します。
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3日目の午前中、イベントがあるということで急遽、同行させてもうらうことに。ブースのクオリティを見て、今後はこのようなイベントも手伝っていければなぁと思いました。
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職場の近くのお弁当屋さん。お弁当屋と言っても道端に台を設置しておばちゃんが売っている。これで200円しないくらい。安いのでお昼を作ってこれない時はおばちゃんを頼ろうと思います。

ボアタールジ!(こんにちは!) 青年海外協力隊の関朱美です。

 

今回は任地訪問についてお伝えします。私たちモザンビーク隊員は、語学訓練の期間中の3日間は実際に赴任する職場を訪問して、赴任する職場の環境や仕事内容、また住む家を調査してJICA事務所へ報告する業務があります。というのも、モザンビークは広いし、アフリカで何が起きるか分からないので(というのも家が用意されてなかったり、配属先が私たちの受け入れ準備を整えてくれていなかったりする場合もあるようなので)、配属日にいきなりいっても、準備ができていいない場合もあり、このような業務で促す効果もあります。 というわけで、私も赴任する職場へ実際に行ってきました。

 

赴任前から配属先の期待

私はマプト市役所廃棄物管理・衛生局というところへ配属予定となっております。そして実はこの配属先に、現在JICAのプロジェクトが入っています。というのも首都のマプト市はとんでもなくゴミが多いので3Rプロジェクト(3R:Reduce, Reuse, Recycle)が実施されているのです。そのような経緯から日本の民間企業の方々もプロジェクトチームに入っているため、この任地訪問の際に、日本人の方にもかなり助けてもらいました。 また通常、協力隊は1人で配属されるのですが、私の場合は同じ職場にもう一人、同期で協力隊員が配属されます。JICAのプロジェクトの関係もあり、ゴミ問題や環境教育に力を入れていきたいようで配属先のトップに「2年後、君たちが帰るときには何か残してもらいたい。そして何かあったら君たちは遠慮なくこのトップの部屋に来てくれ。君たちにはいつでもオープンにしているよ。」とのプレッシャーを受けつつ、歓迎の言葉をいただきました。しかし実際に働く同僚(カウンターパート)の人たちとトップには温度差があり、まずはカウンターパートの仕事を見て彼らのペースに合わせてやれればと思っています。

 

家なき子になりそうな予感

そしてさすがアフリカ、私たちが配属されるのはずっと前から決まっていてJICAからも私たちの住居の手配をお願いされているはずなのですが、まだ住居が決まってない!!というまさかの状態。この任地訪問の期間に安全対策のため住居や周辺を調査してこなければいけないのですが、住居が決まってないためは調査不可能。本配属までそもそも住居が用意されているかも不安です。今の段階の話では間に合わないと思われます。こんなことは、よくある話でありますが、私たちは首都隊員で融通が利くこともあり気長に待ちたいと思います。そしてこの任地訪問は配属先に「もうすぐ行くから用意しといてね!」というプレッシャーをかけるには良い機会になっているのかなと思います。実際に私たちの訪問後、用意を始めてくれました。

 

ポルトガル語ができない!だけど自分ができることはきっとある!

この3日間はプロジェクトの会議に出席したり、現場を見学させてもらったり、これから私たちはどんな仕事をしていくのか、そしてどんな人と仕事をするのかを知るにはとても良い機会でした。ポルトガル語がまだまだできない私にとっては不安もありますが、配属先に来ている21歳の大学生のマリオくんにまだまだポルトガル語ができないことを話したら「それは仕方ないよ!2年間もいるんだから慣れるよ!ゆっくりで大丈夫だよ!」と言ってくれました。

さらに、一緒に配属される同期の協力隊員は配属先に「彼女は絵が描けますよ」と売り込んでくれて、プロジェクトの方々にも期待していただけたので、自分ができることを少しずつできればなと思っています。

そして何より良かったことは配属先の人々はみんないい人そうだなということ。社会人経験を通して楽しく働くには「人」がとても大切ということを学びました。たった3日間しか見てはいないので何とも言えないのですが、2年間頑張れそうだなぁと思っています! 本配属は11月13日、間もなく活動スタートです!