みなさん、こんにちは!ベトナム(ハノイ)より特派員の浅井がベトナムの生活をお届けします。 実は10日間ほどベトナムのお正月でお休みのために日本にいました。そのため、日本のテレビを見るのが楽しみでした。そんな中、ちょうど高校野球や世界陸上、バレーボールなどのスポーツニュースを見る機会も多く、ハーフ日本人の若い人たちの活躍を目にする事が多かったです。私の子どもの頃は、ハーフの人も珍しく憧れでもありました。よく考えてみれば、80年代のバブル期に海外へ多くの人たちが行ったであろうし、外国人も来たであろうと想像すれば納得なのですが時代を感じますね。
みなさんにご報告です!
今回は、恋愛・結婚事情について考えたいと思います。 みなさんにご報告です! 私、浅井は40歳・独身・未婚で貯金もありません。でもやっと結婚することが決まりました~。お相手が気になるって。。。ベトナム人の方で、28歳です。ハノイで知り合いました。 これを聞いて皆さんのご感想は?素直なご意見お聞かせください。 「やっぱり」「危ない」「騙されてる」「お金で買った?」「よく聞く話」「本当に大丈夫?」 そんな質問が頭をよぎりませんでしたか? もし、お相手が。。。オーストラリア人の方で、28歳です。と言ったらどうでしょうか? 「どこで知り合ったの?」「どんな仕事をしているの?」「ハンサムなの?」 などと思ったのではないでしょうか? 人種差別をしていないといっても自然と国籍の優越をつけている可能性があるのです……残念ながら、私の結婚話はありません。でも他人の結婚話に、あなたが感じたことはどんな事でしたか? もちろん中には、素直に祝福の言葉を先に浮かべた方もいらしたと思いますが、意外にも優越をつけてしまったという人も少なくないと思います。質問をした私自身も感じる部分はたくさんあるのです。どうしてなのでしょうか?
最近あった、恋愛沙汰
現在、働いている職場には多くの外国人も一緒に働いています。ベトナム人、ミャンマー人、バングラデッシュ人、ネパール人などアジアを中心とした人たちが多いです。そこで最近あった、恋愛沙汰をお話したいと思います。ここからは、実話です。 日本人スタッフの男性が、ベトナム人のとてもかわいいスタッフを好きになりました。猛アタックを仕掛けるも、ベトナム人女性はいい返事をくれません。メールをしたり、帰りを待って一緒に帰ったりと色々するも返事をくれない日々が続いたそうです。現地ベトナムでは、男性が女性に何度も告白したり、プレゼントを持って行ってやっと実ったと言うことを良く聞きます。女友達のベトナム人は「男性が告白しても1度は断って、本気度を見極めないとダメよ!」と言います。男性は、女性が振り向いてくれるまで何度も告白したりプレゼントを持っていったりと諦めません。そんなカップルが多いせいか、結婚後は「カカア天下」という話もよく聞きます。恋人になる前から、その兆候が見られる訳ですから納得といえば納得です。その代わり、ベトナム人男性の嫉妬深さもすごいと聞きますが。さて話は、本題へ戻ります。そんなある日、ベトナム人女性は「恋人がベトナムにいるので」と断ったそうです。その後すぐに日本人男性からメールが届きます。「僕は、生まれて初めて本当に好きな人を見つけました。本当にあなたは美しくてやさしくて仕事が出来る人です。僕は、あなたと結婚も考えています。僕の両親はお金をたくさん持っていますから心配しないでください。あなたが日本料理を食べられなくてもいいです。僕がベトナム料理を毎日食べます。僕の恋人になってください。」
気がつかないうちに差別意識
このメールを受け取った、ベトナム人女性は悲しんでいました。それは。。。「僕の両親はお金をたくさん持っています」とフレーズです。ベトナム人女性は続けて言いました。「恥ずかしいですよ。私が、VISAが欲しいために誑かしたみたいに思われたらどうしよう。私は日本で四年生大学を卒業しているし、ここで働いているからVISAの心配もないのに。」と最後は泣いてしまいました。その後、このメールを見たミャンマー人スタッフや日本人スタッフたちも冷ややかな目で彼を見ることになります。気がつかないうちに差別意識を持っていたのですね。ベトナムは貧乏というイメージだけが先行しての発言。愛の告白だと思えませんね。もちろんこのフレーズが決定的になり、二人はカップルになることはもちろん、さらにこの日本人男性の発言が外国人スタッフたちに反感を買ったこともご想像の通りです。 今回は、恋愛事情を絡めた気がつかないうちの人種差別というより優越をつけているについてでした。もちろんこの記事を読んで下さる多くの方が人種差別していないのは理解していますが、気がつかないうちというのがポイントです。恋愛問題については一個人的な見方ですが、考えるきっかけになればと思います。(ベトナム特派員 浅井)