多田先生の博士学位論文発表会



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私たち「グローバル人財リサーチ」の理論的支柱である、多田孝志先生の博士学位論文「グローバル時代の対話型授業の研究」の発表会が目白大学において2月27日(土)に開催されました。

目白大学校内の研心館、研心ホールを埋め尽くすほどの人たちが全国から集い祝いました。

オープニングにはレイチェル・カーソン「センス・オブ・ワンダー」の一節からブルガリア民謡「デボイコ・バルノリティエ」にのせての朗読と音楽の実演が披露され、子供たちの感性を守ることを訴えました。

そして、多田先生の登壇により兵庫教育大学大学院連合教育学研究科に提出された博士論文「グローバル時代の対話型授業の研究」についてスライドを用いて、情熱的に語りました。

1章では、グローバル時代の人間形成の考察、2章で対話型授業を支える対話理論の考察、3章でグローバル時代の対話型授業の要件の考察と先行研究に対して、詳細に整理、分類され、4章では対話型授業の実践的研究として、3年間にわたり先駆的な対話型授業実践研究を実施している小学校3校・中学校1校からの、学校全体にわたる聞き取り調査を実施しました。

そして、5章においてグローバル時代の人間形成を希求する対話型授業の提示として、理論研究と実践研究との往還・融合させ、グローバル時代の人間形成を希求する対話型授業の学習論を提示しました。

スライドにもありますが、理論研究から析出した10の視点による分析により、グローバル時代の人間形成における対話型授業の有効性を検証できた事、また「グローバル時代の対話型授業」の実態と課題が把握でき、さらに、教育実践の実相から「思考の深化を継続する方途の工夫」と「学習の振り返り、省察」の新たな2要件を導きだし、合計12の要件を導き出したと報告されました。

多田先生がここまでに、提唱し、多くの著書で提唱されてきた、「対話論」を実証された素晴らしい論文でした。

発表が終わると、満員の場内からは大きな拍手の渦で、参列者の賛意が伝わってきました。(報告 斉藤宏)