ベトナムハノイ報告1 ベトナムで日本語教師と生活指導員をしています

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日本語の子供クラスの様子。8人以上にはしない少人数クラス
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夕方のハノイの道(渋滞)。会社の前の道。時刻PM4時ごろ。
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豚の丸焼きを売るお兄さん。ビアホイにて(日本で言うビアガーデンのような場所)
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スターフルーツの盆栽風、100万以上の代物。園芸店にて。



私は今、ベトナムにいます。  みなさんにとってベトナムは馴染みのある国ではないでしょうか?最近では、TVや雑誌でも多く話題になっていると聞いています。  私は、ベトナムがとくに好きだから来たわけではありませんでした。仕事があればアフリカだって考えました。でも、縁があってベトナムにいます。

そんな私の仕事は、「生活指導員です。」日本語教師ですが、ただ日本語を教えるだけならばベトナム人がベトナム語で教えた方が早いのです。日本人がわざわざ海外で教える意味は、生活指導=文化の違いを教えながら授業を進める。日本へ行く前に心の準備をさせる役割だと思っています。学生だけでなく、ベトナム人の日本語教師も教育しなければならない仕事です。それらの仕事を「生活指導員」と呼んでいます。

現在は、ベトナム人が社長(日本へ10年ほど留学経験を持つ女性)の会社で留学生に日本語を教えています。ベトナムには留学センターが多くありますが実状は、お金のないベトナム人に、日本へ行けばアルバイトで、すぐ借金は返すことができるという口コミで人を集め借金をさせ勉強代や留学費用を払わせるところも多いのです。しかし、社長の考え方は、勉強したいベトナム人を助けるという純粋な社会貢献に根差した考えで、その気持ちに賛同し、手伝いから始めました。現在は、教育部長の肩書きをもらい教育全般を担当しています。

現在、苦労しているのが、ベトナム人教師に日本の就労スタイルを理解してもらうことです。ほとんどのベトナム人教師は、日本へ行ったことがないため日本を知りません。彼らは、とても自由が好きで規則やルールを守りません。国民性と言えるでしょう。こちらへ来て、道を歩いていれば分かります。バイクの逆走は当たり前、歩道も走る、信号は守らない、ところ構わず道の横断を行います。今まで、自由だったこの学校に突然来た日本人が規則やルールを決めるのは猛反対。しかし、習っている学生のことを考えるとやるしかない。お互いがどこまで譲歩し合えるかのラインを決めるのがとても大変です。悩みつつ、仕事をする毎日です。

現在ベトナムは建設ラッシュ。たくさんの高層ビルやマンションが建設中です。スーパーも次々できています。でも1本道を入れば、小さな市場や果物を自転車で売るおばさんを見ることができるとても不思議な空間の国です。ベトナム語を勉強する暇なくハノイへ渡ればなんとかなる精神で来たもののベトナム語はおろか英語も通じないこのハノイでの生活に慣れるまで4ヶ月程かかりました。もう帰りたい!何度も思いましたが、精神的に維持できたのはグローバル教育・開発教育の勉強をしてきたからだと思います。なんとか精神を保ちながらの生活でした。そんな時、私を気遣う友たちが多く訪ねてきてくれました。精神的にとても強くなれた瞬間です。そんな生活をしながら何とか発音が悪くても市場での買い物ができるようになると、スーパーよりも勝手のいい市場が大好きになりました。前職の仕事で人事異動が出て東京本社に移動になり2ヶ月ほど日本へ帰って戻った時、市場のおばちゃんが「しばらく どうしていた?顔を見ないから。」と言われた時、とてもうれしかったのと同時に仕事を辞めて新しい仕事を始める直前の出来事だっただけに不安だった心に希望を持てた瞬間でした。

今の仕事(日本語センター)では、中学生クラスも2015年1月より開始。また高校生からの日本留学(仲介業者を入れず直接学校へ入学させる)も準備を進めています。 今後は、日本人の大学生インターンシップ受け入れやスタディーツアーの受け入れ、ベトナム人の日本での研修会の開催、センター内に図書館などを作ろうと日々奮闘中です!(浅井久味、ベトナム特派員)

 

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