国際協力への第一歩 ~青年海外協力隊員からのアフリカレポート10~



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家に入ったリビングのようなところ。ドアの先はキッチンです。配属先がきれいに工事してくれました。下はタイルのように見えますがただのシートです。そこはアフリカクオリティです。
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アフリカはとても暑いのである程度の家庭にはクーラーがありますが、協力隊はそんな贅沢はできないので扇風機が必須です。市場に買いに行き、扇風機を抱えて2kmほどの道のりを歩いて家に運びました。
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トイレ・シャワールームです。水がほとんど出ないためこのシャワーをほとんど使ったことはないです。手前のプラステックの入れ物に水が出た時にはためて、シャワーに使います。
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家の近くには立派なスタジアムがあります。南アフリカのワールドカップの時に、選手村がモザンビークにも建てられたようです。今でもたまーに使われているとか使われていないとか。

遅くなりましたがあけましておめでとうございます! 青年海外協力隊員の関朱美です。12月中旬にようやく配属先から家が用意されボランティアのドミトリーから引っ越ししました!配属されてから1か月以上たちますが、その間はずっとドミトリー生活、家なき子でしたがとうとう自分の家ができたので協力隊の家についてお伝えしたいと思います。

1人暮らしにはちょっと広いお家

私の家は配属先が持っているコンドミニアム(社宅のようなもの)で、基本的には家族で住む家が1人暮らし用で提供されました。つくりとしてはキッチン、シャワー・トイレに個室が3つあります。1人暮らしにとっては正直、広いです。個室の1つは寝室として使っていますが、他の2つの部屋は洗濯物を干す部屋兼クローゼットとして、もう一つが物置になりつつあります。日本のようなワンルームのアパートはあまりないので、協力隊は基本的に現地の人が家族で住むような家に1人で住む場合が多いです。

職場から家の距離が遠い・・・

私の配属先は首都で繁華街の近くにあるため、日本でいう東京の丸の内で仕事をしているような感じです。となりますと、その近くで家を探すとなると家賃は高くなりますよね。配属先もボランティアにそんな高級な家をなかなか用意できないのが現状で用意された家は、配属先から15km以上離れています。 日本と同様、都内に働きに出るので朝の通勤ラッシュはもちろん、帰宅ラッシュ時には道が混んでなかなか着きません。 通勤方法は配属先の送迎バスが回っていて、その送迎バスに乗って通勤します。 7時半が出勤時間なのですが家を出るのは6時前には出ます。帰りは15時半に職場を出ますが、家に着くのは17時くらいになります。 協力隊は活動先から徒歩圏内に家が用意されることが多いのですが、徒歩は不可能の距離で正直、そこがネックなところ。ただ、座っていけるのと同僚たちしか乗っておらずスリなどの心配がないため、日本の通勤電車のように寝れます。それが救いです。

日本では考えられない鍵の数

日本では家に入る時に必要な鍵は1つもしくは2つくらいですが、アフリカに赴任している協力隊は家に入るまで鍵を3つから5つは鍵を開けなければいけません。というのもアフリカに赴任している協力隊は鉄格子にかこまれた家に住みます。鉄格子の鍵を開けてようやく玄関の鍵を開けます。鉄格子には2つ以上の鍵が必要です。それだけ安全に気を遣った生活を強いられます。ただ少し安心なことに私の家の隣の隣はコンドミニアム内をパトロールしたりする警察の待機所があり、比較的、治安も良いところです。ただ、アフリカで何が起こるか分からない為、しっかり安全対策を行っていきたいと思います。

家は比較的きれいだけど、水が・・・

私の家は市役所関係の人が暮らしているため、アフリカの中では比較的所得が安定している方々が住んでいます。そのため、協力隊の中では比較的家は綺麗な方だと聞きます。しかし水は不安定で水が出ないときが多いです!! 運よく出た時にはバケツや入れ物に水を貯めておきます。その貯めた水で体を洗ったり、洗濯をします。洗濯はもちろん手洗いです。日本では当たり前にお湯は出ますが協力隊が住む家は、基本的にお湯はでません。冷たい水でシャワーです。協力隊の中には井戸水や雨水で生活している方もいるので、そもそも水道が使えるだけでもラッキーです。もう一度言いますが、水が出ないことの方が多いですけどね! モザンビークに来て水の大切さを実感する毎日です。それだけでも意味のある生活を送っていると思います。日本にいるみなさまも水を大切にしてくださいね!今日も水が出ますように!

Até logo! (またね!) 運営委員 関朱美